日宣<6543> 主要顧客向けの売上高を慎重に見て、20年2月期以降の業績予想を減額した

2019/06/21

特定の業界に対してセールスプロモーションを中心に提供する広告会社
主要顧客向けの売上高を慎重に見て、20年2月期以降の業績予想を減額した

業種:サービス業
アナリスト: 大間知 淳

◆ セールスプロモーションを中心に提供する広告会社
・日宣(以下、同社)は、主として、放送・通信、住まい・暮らし、医療・健康に関する業界に対し、各種のセールスプロモーション等の多様なソリューションサービスをワンストップで提供する広告会社である。
・96年からケーブルテレビの加入者向け番組情報誌「チャンネルガイド」を発行するほか、大手住宅メーカーのセールスプロモーションを40年以上にわたって担当する等、特定の業界や顧客ニーズに対応したユニークなサービスを提供することで、多くの顧客と長期的な取引を続けている。

192月期決算は7%増収、11%営業減益
・19/2期決算は、6.6%増収、11.2%営業減益であった。放送・通信と住まい・暮らし向けの売上高が計画を下回ったことや、セールスミックスが想定よりも悪化したこと等から、会社予想を下回る着地となった。

202月期の会社計画は11%増収、9%営業増益
・20/2期について同社は、18年12月に買収した子会社の貢献や、大手住宅メーカー向けの回復等を見込み、11.2%増収、8.7%営業増益を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、買収の影響を織り込む一方、一部の主要顧客向けの売上高を慎重に見て20/2期の業績予想を見直し、売上高を5,617百万円→5,485百万円(前期比9.2%増)、営業利益を391百万円→323百万円(同6.2%増)、経常利益を398百万円→329百万円(同3.6%減)に減額した。

◆ 一部の主要顧客向けの売上高を慎重に見込み、中期予想も減額
・21/2期以降についても、一部の主要顧客向けの売上高を慎重に見込み、当センターは業績予想を引き下げた。
・同社はM&Aを成長戦略の柱と位置付けており、当センターではその業績への影響に注目している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。