ユーピーアール<7065> 物流業界の労働環境改善及び生産性向上につながる商品やサービスを提供

2019/06/18

パレット等の物流機器のレンタル及び販売を行う
物流業界の労働環境改善及び生産性向上につながる商品やサービスを提供

業種:サービス業
アナリスト: 木村 一徳

◆ 物流業界向け商品・サービスを提供
ユーピーアール(以下、同社)グループは、パレット注1 等の物流機器のレン
タル及び販売を行う「物流事業」が主たる事業である。この他、位置情報・遠
隔監視ソリューションを提供するIoT サービスとカーシェアリングを提供する
ビークルソリューションからなる「コネクティッド事業」も行っている(図表1)。

同社グループは同社及び連結子会社6 社からなる。同社とウベパレットサー
ビス及びシンガポール、タイ、マレーシア、ベトナムの各子会社は物流事業
を行い、同社と米国子会社はコネクティッド事業を行っている。同社は18/8
期から事業部制を導入しており、物流事業は5 事業部、コネクティッド事業
は2 事業部で構成されている。

18/8 期の売上構成比は物流事業が91.7%、コネクティッド事業が8.3%とな
っている(図表2)。全体の売上高が増加するなか、コネクティッド事業の売
上構成比が高まる傾向にあるが、損益面ではコネクティッド事業は先行投資
段階にあるためセグメント損失を計上している。

◆ 物流事業の中心はレンタル事業
レンタル事業部は同社の売上高の約3 分の2 を占めるコア事業部で、98 年
に酒田義矢氏が社長に就任したのを機にレンタル事業に軸足をシフトし、
事業を拡大してきた。保有する木製やプラスチック製パレット、カゴ車や倉
庫内で商品の保管スペースを有効にレイアウトできるネスティングラック等
(図表3)を顧客に貸し出すことで収益を上げている。また、クラウド上でパレ
ットの管理を可能とするスマートパレットのレンタルも行っている。

同社は19 年3 月末時点で国内で12 の営業所と174 のデポ注2 を運営して
おり、レンタル用のパレットを約400 万枚保有している。荷物保管用のレンタ
ルパレットの比率が高いが、人手不足により物流効率化が必要とされるなか、
パレットプールシステム注3 を利用した荷物輸送用レンタルパレットの普及に
も努めている。

物流事業としては、レンタル事業の他に、物流機器の販売、アシストスーツ
のレンタル及び販売、物流機器のレンタル・販売を海外で展開している。

物流機器の販売はレンタルよりは所有を選択する顧客に対してパレットを始
めとする物流機器を販売するものであるが、顧客の要望に応えるために機
器の販売を行っており、事業の中心はレンタルに置いている。

アシストスーツは物流、農業、建設、医療介護等、腰や身体への負担の多
い現場に従事する人達の負担を軽減するもので、安価(25~36 千円)なサ
ポートジャケットから、高価(49.8~90 万円)なパワードスーツまでレンタル・
販売している。機能のみならずデザイン性にも優れており(図表4)、高齢者
や女性の作業者が増えるなか、幅広い業界で採用されている。

海外展開については、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナムに現地法
人を展開し、日本企業への荷物保管用パレットのレンタルを主としている。
海外事業の売上構成比は10%に満たず、今後の拡大が期待される。

◆ コネクティッド事業
IoT 事業部は位置情報端末とデータ閲覧のウェブサイトをパッケージにした
「なんつい注4」や「ワールドキーパー注5」を主力商品として、物流業界向けを
中心に位置情報ソリューション等を提供している。

また、ビークルソリューション事業部はカーシェアリングシステムのレンタル及
び販売、カーシェアリングの自主運営、カーシェアリング運営受託等のカー
シェアリングサービスを提供している。現在は実証実験や行政案件に積極
的に参加することでカーシェアリング業界内での知名度向上を目指してい
る。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。