グローバル・リンク・マネジメント<3486> 金融機関の融資姿勢を慎重に見た結果、19年12月期以降の業績予想を減額した

2019/05/14

東京23区を中心に投資用コンパクトマンション「アルテシモ」を開発・販売
金融機関の融資姿勢を慎重に見た結果、19年12月期以降の業績予想を減額した

業種: 不動産業
アナリスト: 大間知 淳

◆ 投資用コンパクトマンション「アルテシモ」を開発・販売
・グローバル・リンク・マネジメント(以下、同社)は、投資用コンパクトマンション「アルテシモ」の開発・販売を主たる業務とする不動産ソリューション事業と、アルテシモに係るサブリース業務や管理代行業務を主体とするプロパティマネジメント事業を展開している。
・国内の個人投資家を主要顧客としているが、近年は国内の法人・ファンドや、海外富裕層にも顧客層を広げており、18/12期の海外投資家向け売上高比率は9.3%であった。

◆ 18年12月期決算は32%増収、9%営業増益
・18/12期決算は、31.9%増収、9.1%営業増益であった。販売戸数が前期の489戸から692戸に拡大し、大幅増収となったものの、売上総利益率の低下により、営業利益率は前期の6.5%から5.3%に悪化した。

◆ 19年12月期の会社計画は10%増収、12%営業増益
・19/12期について同社は、新商品・サービスによる売上総利益率の改善等を見込み、10.0%増収、12.4%営業増益を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、金融機関の融資姿勢を慎重に見た結果、販売戸数や売上総利益率等を中心に19/12期の業績予想を見直し、売上高を26,880百万円→24,680百万円(前期比9.0%増)、営業利益を1,969百万円→1,353百万円(同11.8%増)、経常利益を1,872百万円→1,201百万円(同6.1%増)に減額した。

◆ 金融機関の融資姿勢を慎重に見込み、中期予想も減額した
・20/12期以降についても、金融機関の融資姿勢を慎重に見込み、当センターは業績予想を引き下げた。
・同社の物件は立地面で優位性があり、業界内における相対的な競争力は高いと当センターでは見ているが、同社においても金融機関の融資姿勢は成長の鍵を握っており、その動向に注意が必要であろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。