ノムラシステムコーポレーション<3940> コンサルタント数の減少を受けて、中期的な業績見通しを引き下げた
独SAP 社製ERP ソフトウェアの導入支援を主力とする独立系コンサルティング会社
コンサルタント数の減少を受けて、中期的な業績見通しを引き下げた
業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知 淳
◆ 独SAP 社製ERP ソフトウェアの導入支援を行うコンサル会社
・ノムラシステムコーポレーション(以下、同社)は、独SAP 社製ERP ソフト
ウェアの導入支援及び保守サービス等を提供する独立系のIT コンサル
ティング会社である。元請け(以下、プライム)としてエンドユーザーに直
接販売する取引と、大手コンサルティング会社やシステムインテグレータ
ーを経由した間接取引を通じて、サービスを提供している。
◆ 18 年12 月期決算は0%増収、4%営業減益、0%経常増益
・18/12 期決算は、0.3%増収、4.0%営業減益、0.3%経常増益であった。前
期には29.0%であったプライム比率が29.4%に上昇したものの、外注費
が増加したことから、営業減益を余儀なくされた。
◆ 19 年12 月期の会社計画は6%増収、1%営業増益、3%経常減益
・19/12 期について同社は、新規顧客の大型案件等の貢献を見込む一方、
積極採用に伴う人件費等の増加を織り込み、5.7%増収0.5%営業増益、
3.2%経常減益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、18/12 期末のコンサルタン
ト数が81 名と前期末比3 名減少したこと等を考慮して、19/12 期の業績
予想を見直し、売上高を2,650 百万円→2,590 百万円(前期比1.9%増)、
営業利益を441 百万円→391 百万円(同0.1%増)、経常利益を441 百万
円→391 百万円(同3.7%減)に減額した。
◆ コンサルタントの確保に引き続き注目したい
・当センターでは、コンサルタント数の推移の前提や、一人当たりの売上
高の予想を見直したため、19/12 期以降の利益予想も下方修正した。
・同社は、新規採用を強化する方針を打ち出したが、その成果を見極める
必要があろう。当センターは、同社が目指すプライム売上高の拡大に向
けて、コンサルタントの確保、増員に引き続き注目したいと考えている。