アジャイルメディア・ネットワーク<6573> バサダー事業を行う

2019/04/18

SNS上のクチコミを活用し、企業の販売促進活動から商品開発までを支援するアン
バサダー事業を行う

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・アジャイルメディア・ネットワーク(以下、同社)は、企業や商品ブランド、サービスのファン(アンバサダー)から発信される好意的な利用体験や購入の推奨など、SNS上のクチコミを活用し、企業の販売促進活動から商品開発までを支援するアンバサダー事業を行っている。
・同社はアンバサダー事業の単一セグメントで、連結子会社は19年1月に営業を開始したAgile Media Network Taiwan Inc.の1社だけである。

2.財務面の分析
・アンバサダープログラム導入件数の増加に伴い、業績は拡大基調にある。19/12期の会社計画は27.3%増収、15.8%営業増益と、売上高、営業利益とも過去最高を見込んでいる(19/12期から連結決算に移行するため、前期比は18/12期単体数値との比較)。
・他社との財務指標比較では、収益性について同社の自己資本利益率が他社を上回っているが、これは期初の自己資本が増資前の水準であったことも影響している。また、自己資本比率が高い水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、アンバサダープラットフォームという基幹システムを開発し、それを活かした独自性のある事業を展開していることなどにある。

4.経営戦略の分析
・同社は、引き続きアンバサダー事業の拡大を図ると同時に、得意とする分析テクノロジーと運営ノウハウを活かした新規サービスの展開により事業規模拡大を目指す考えである。
・18年8月には新サービス「CATAPULT(カタパルト)」をリリースしており、早期の収益化を目指している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、同社がアンバサダー事業の拡大と新規サービスの展開により事業規模拡大を継続することが可能と考えている。
・19/12期業績については会社計画並みの水準を予想し、20/12期以降も増収増益が続くと予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。