エードット<7063> ブランディング事業を展開

2019/04/12

セールスプロモ―ションや PR、クリエイティブ等の企画・制作・実施運営を行うブラ
ンディング事業を展開

業種: サービス業
アナリスト: 髙木 伸行

◆ ブランディング事業が主力業務
エードット(以下、同社)グループは同社並びに 7 社の子会社から成り、顧客 企業に対してブランド構築のために種々のソリューションを提供している。

同社がセールスプロモーション(以下、SP)サービスやパブリックリレーション ズ(以下、PR)サービスを、子会社の「カラス」がクリエイティブサービスを、同 じく「噂」がバズサービスを提供している。この他、アジアを中心としたインバ ウンド・アウトバウンドに関するブランディングを行う「エードット・アジア」や一 般消費者向けスポーツ教室のマッチングプラットフォームを管理・運営する 「アスラボ」等の子会社を傘下に持つ(図表 1)。

SP サービスは、商品やサービスの売上拡大を目的に、一般消費者の認知 度や購買意欲の向上等、顧客が抱える課題解決のためのソリューションを 提供している。プレゼントキャンペーンや他社商品とのタイアップ施策等の 店頭プロモーションの企画・制作、試供品の配布により需要を喚起するサン プリング、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)やデジタルコ ンテンツ等と連動したキャンペーンやイベントの企画、TVCM の制作等を行 っている。

なお、同社は SP サービスの一部としてスーパーマーケット等での商品の試 飲・試食といった販促活動を運営するイベントプロモーション運用サービス を行っていたが(17/6 期の売上構成比 17.1%)、17 年 7 月に事業譲渡した。

PR サービスは顧客の商品・サービスがメディアに記事として取り上げられ、消費者の注目を集めるよう、PR 戦略の企画立案から携わり、メディアプロモ ート、PR イベントを実施・運営している。

カラスが担当するクリエイティブサービスは顧客のブランドイメージや商品・ サービスの強みをキャッチコピーやロゴ・マーク等により具現化することで、 消費者に選ばれるブランドづくりを支援している。子会社の中ではカラスが 一番の収益源となっている。

噂は SNS 利用者が情報を拡散したくなるような企画の立案やキャッチコピ ー・グラフィック等の制作を通じてより多くの消費者に情報を届け、顧客の商 品・サービス対しての購買意欲向上や認知度向上につながる支援をバズサ ービスとして行っている。

顧客のニーズに合うような様々なサービスを組み合わせた提案を行うことが 可能で、グループ各社との連携により、ワンストップでソリューションを提供で きる体制にある。

同社のブランディング事業での代表的な受注例としては、17 年秋に行った ローソン(2651 東証一部)の「おにぎり屋」のリブランディングが挙げられる。 「おにぎり屋」のロゴのデザイン、キーカラーの刷新、パッケージや店頭 POP 等、全体のリニューアルを行った。大手広告代理店 2 社とのコンペとなったが、大手広告代理店が TVCM を軸とした提案であったのに対し、同社はタ ーゲットを明確にした動画を Web 上で届けるという提案を行い、受け入れら れた。「おにぎり屋」のリブランディングを機にローソンの他の商品のブラン ディングも担当している。

この他、東京メトロの広告キャンペーン「Find my Tokyo.」のビジュアルや明 治の「プロビオヨーグルト PA-3」の居酒屋店とのタイアップによるサンプリング 等多数の著名案件も担当してきた。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。