シー・エス・ランバー<7808> 18 年 11 月期上期の利益は落ち込んだものの、同下期から業績回復が始まった

2019/03/18

プレカット木材加工販売や建築請負等の木造建築に関するトータルサービスを提供
18 年 11 月期上期の利益は落ち込んだものの、同下期から業績回復が始まった

業種: その他製品
アナリスト: 大間知 淳

◆ プレカット加工を中心に木造建築に関する総合サービスを提供
・シー・エス・ランバー(以下、同社)は、プレカット木材の加工販売(プレカ ット事業)、木材建築物の建築請負(建築請負事業)、不動産の賃貸等 (不動産賃貸事業)、不動産の販売(その他事業)等の木造建築に関す るトータルサービスをグループとして提供している。
・主力のプレカット事業では在来軸組とツーバイフォーの両工法に対応し ている。長期的には、保育所を中心とした不動産賃貸事業の利益構成 比を高める方針を打ち出している。

◆ 18 年 11 月期決算は 2%増収、5%営業増益
・18/11期決算は、2.4%増収、4.5%営業増益であった。第2四半期累計期 間(以下、上期)に不振であったプレカット事業と建築請負事業が下期か ら急回復したため、通期では小幅ながら増収増益を確保した。

◆ 決算期変更の 19年 5月期の会社計画は 18%増収、営業利益 7倍
・同社は事業運営の効率化等を図るため、事業年度末を 5 月末に変更し た。19/5 期(6 カ月決算)について同社は、建築請負事業を中心とした受 注の回復と、プレカット事業と建築請負事業の収益性の改善を見込み、 売上高は前年同期比 18.4%増、営業利益は同 7.1 倍と予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、18/11期実績や、同社の施 策を踏まえて19/5期の業績予想を策定し、売上高は7,498百万円(前年 同期比 18.4%増)、営業利益は 258 百万円(同 7.3 倍)と予想した。

◆ 18 年 11 月期下期から業績回復が始まった
・当センターでは、プレカット事業の採算改善や、建築請負事業の受注反 転等を背景に、18/11 期上期を底にした業績回復を見込み、20/5 期は 771 百万円、21/5 期は 812 百万円の営業利益を予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。