トラストテック(2154)の通期決算は、引き続き大幅増収・増益。中計は従来方針・戦略を堅持し、営業利益100億円を目指す

説明会開催日：2018年8月10日
代表取締役社長　西田 穣氏

◎決算概要
・売上は前期比51.9％増の653.6億円、営業利益は33.4％増の42.9億円
・技術系･製造系･海外の各領域で業績が伸長し、売上高･営業利益は過去最高を更新
・新卒･中途の積極採用と海外領域のM&Aにより、社員数は7,138名増加
・M&A施策により海外領域の売上規模が3倍に拡大
・収益拡大と増資によりネット資金が約40億円改善
・M&Aによる拡大施策により、のれんが約20億円増加

◎セグメント別概況
・主軸である技術系領域が、社員配属数の伸長および単価向上により全社増収を牽引
・英国の人材派遣会社gap personnel（ギャップパーソネル）の子会社化で海外領域が拡大
・技術系･製造系の利益率改善が寄与し、EBITDA合計は前期比+33.0％の大幅増益
・海外領域の利益率は、MTrecでの一時費用発生、また利益率が相対的に低いgap personnelの子会社化により低下し、EBITDAは微増に留まった

◎2019年6月期業績予想/配当予想
・売上は前期比25.5％増の820億円、営業利益は39.6％増の60億円を予想
・前期同様に積極拡大策を推進し、25％増収 40％増益を予想
・配当金は15円増配･27%増加の、1株あたり70円を予想、7期連続の増配を予定
・為替レートは1英ポンド＝140.0円を想定（前期実績146.9円）
・上期(7-12月)、採用獲得等への積極投資により上期利益率は低下するも下期に回復見込み
・継続的な中途採用に加え、’19年4月にグループ合計で900名の新卒者を採用予定
・国内の技術社員数は6,600名、技能社員数は約2,900名を計画

◎中期経営計画
・従来の中期経営計画(2015年8月発表)を堅持し、競争力を伴った成長を推進
▽方針とする経営指標
・自立成長とM&Aを両輪とし、地域軸と領域軸で拡大･成長を目指す
・売上高 年率20％以上の成長スピード維持
・連結営業利益 年率20％以上の増加
▽技術系領域の戦略
・グループ成長の主軸として経営資源を集中投資し、高成長率の維持と利益率の向上を目指す
▽製造系領域の戦略
・過去3年で実現した高収益体質を堅持しつつ、着実な事業拡大ペースを持続
▽海外領域の戦略
・過去3年間で売上高300億円まで拡張した英国事業を基盤に、｢利益額｣を重視した成長を目指す
・アジア市場の各事業を｢種蒔き｣ステージから｢萌芽｣ステージに移行