シキボウ(3109)の中間決算は、ユニフォーム事業の市況悪化により、微減収。営業利益は繊維セグメントによる大幅改善も産業材セグメントが下振れし苦戦。デジタル投資&人件費上昇が利益を押し下げ、減益

2024/12/23



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説明会開催日:2024年12月6日
代表取締役 社長執行役員 尻家 正博氏

 

◎決算概要
・売上は前年同期比2.3%減の189.1億円、営業利益は2.3%減の5.4億円
・ユニフォーム事業の市況悪化により、微減収
・営業利益は繊維セグメントによる大幅改善も、産業材セグメントが下振れし、苦戦。デジタル投資&人件費上昇が利益を押し下げ、減益
▽繊維セグメント(売上は前年同期比5.3%減の94.9億円、営業損失は0.5億円)
<原糸販売>
・ベトナム等海外への販売は堅調に推移。国内産地の需要低迷が継続し、苦戦
<輸出衣料>
・中東市場の好況により中東民族衣装用生地販売が好調に推移
<ユニフォーム>
・顧客の在庫調整により減収となったが、価格改定や高利益率の新規案件により、利益は改善
<ニット製品>
・不採算アイテム撤退を含む取引見直し等により減収も利益は改善
<生活資材>
・リビング分野は余剰在庫による市況低迷継続。羽毛原料高止まりの影響を受け、低調に推移
・リネン資材分野は新規顧客獲得により売上増加、好調に推移
・メディカル分野では、「デオマジック®」の畜産用途向けは苦戦、介護・一般用途向け、海外向けは売上増加により堅調に推移
▽産業材セグメント(売上は前年同期比0.2%増の66.5億円、営業利益は60.0%減の0.8億円)
<産業資材部門>
ドライヤーカンバス:
・コルゲーターベルト販売及び輸出の売上増加はあったが、主要顧客である国内製紙会社のマシン稼働率低下の影響により減収
フィルタークロス:
・官需は堅調に推移したが、民需は自動車関連の需要低迷を受け、さらに空気清浄機分野での大口の機器販売減少等もあり、大幅減収
<機能材料部門>
化成品:
・中国向け化学品需要は順調に推移し、食品用増粘安定剤は好調に推移して大幅増収となるも、原材料価格の高騰等が利益を圧迫
複合材料:
・一時的な受注量減少の影響を受け苦戦
▽不動産・サービスセグメント(売上は前年同期比3.3%増の30.8億円、営業利益は1.3%増の10.3億円)
不動産賃貸:
・堅調に推移
リネンサプライ:
・インバウンド需要が大きく回復したことに加え、第1四半期でのホームクリーニング分野における売上増加が寄与し増収

 

◎2025年3月期業績予想および配当予想
・売上は390億円、営業利益は13億円を予想
・早期の利益還元となる中間配当25円を実施
・1株当たり配当金は年間50円、期末配当は25円を予想

 

◎中期経営計画 「ACTION22-24」の進捗状況
▽基本方針
①経営基盤の強化
<化成品事業>
・新工場建設2025年1月操業開始予定
・ブレンド生産能力 約2.5倍にアップ
・ブレンド製品の品質向上
・取扱い品目の拡大
<リネンサプライ事業>
・シキボウリネン株式会社新工場増設で事業拡大へ
・大阪・関西万博を視野に事業拡大
・インバウンド需要の増加に対応
<新規顧客・市場開拓>
・株式会社アンリアレイジ様との業務提携強化
・パリオリンピック開会式でUAE選手団が着用した民族衣装にシキボウ素材が採用
<海外ネットワーク>
・2024年1月SHIKIBO VIETNAM CO.,LTD (シキボウベトナム有限会社)設立
・欧米・アセアン地域などの海外市場向け販売を目指す
②次の革新的成長に向けた取組
・「軽くて強い」複合材料部材は省エネルギー化に貢献する次世代素材
・航空機などの輸送機器関連や航空宇宙分野向けの研究開発・市場開拓に取り組む
・省エネルギー化に貢献する次世代素材
③サステナビリティ経営への取組
・GHG(温室効果ガス)排出量のScope1・Scope2削減目標
・2030年度 2013年度基準46%以上削減
・2050年のカーボンニュートラル実現に向け、GHG排出量削減の取組強化
・繊維業界・プラスチック業界の課題解決へ バイオマスプラスチックペレット「コットレジン®」を開発
・生分解性ポリエステル「ビオグランデ®」は、環境省「プラスチックスマート」に参画
・フェアトレードコットン普及推進
・回収した古着を再び糸にするアップサイクルシステム「彩生®」を通じ、資源循環型社会に貢献
・女性の心と体の課題を繊維の力で解決するテクノロジー フェムテックを取り入れたライフスタイルを提案
・女性活躍社会の実現に向けた協働プロジェクトに産学連携で取り組む

 


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