シキボウ(3109)の中間決算は、売上高は社会経済活動の正常化による市況回復に伴い、増収。営業利益は製造コスト上昇の継続および価格転嫁の遅れが影響し、減益

2023/12/26



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説明会開催日:2023年12月19日
代表取締役 社長執行役員 尻家 正博氏

 

◎決算概要
・売上は前年同期比4.6%増の193.5億円、営業利益は3.2%減の5.6億円
・売上高は社会経済活動の正常化による市況回復に伴い、増収
・営業利益は製造コスト上昇の継続および価格転嫁の遅れが影響し、減益
▽繊維セグメント(売上は前期比5.3%増の100.2億円、営業損失は2.7億円)
<原糸販売>
・中国・欧米市場の市況落ち込みの影響により、アセアン地域における綿糸の市況低調が継続し、苦戦
<輸出衣料>
・中東民族衣装用生地販売は、円安および中東市場の好況により好調に推移
<ユニフォーム>
・増収となるも、原材料等の価格高騰と円安の影響により、調達価格の上昇が継続。価格転嫁が追い付かず利益を押し下げる
<ニット製品>
・価格転嫁が進み、加えて輸送費削減施策が寄与し、好調に推移
<生活資材>
・リビング分野は顧客の在庫調整により市況振るわず低調に推移
・リネン資材分野は価格改定が進み、新規顧客の獲得により堅調に推移
・メディカル分野では、「フルテクト®マスク」の需要減少により苦戦
▽産業材セグメント(売上は前期比5.6%増の66.4億円、営業利益は31.7%減の2.0億円)
<産業資材部門>
ドライヤーカンバス:
・国内市場では増収となるも、製造コスト上昇が利益を圧迫
・中国市場では景気低迷等の影響により減収
フィルタークロス:
・民需・官需ともに堅調に推移し、新規顧客向け販売により増収。利益は製造コスト上昇の影響を受ける
<機能材料部門>
化成品:
・中国向け化学品需要は、顧客の在庫調整の影響で低調
・食品用途の増粘多糖類等が好調に推移し増収。利益は製造コスト上昇の影響を受ける
複合材料:
・航空機用途向け部品は、回復基調の継続により、増収
▽不動産・サービスセグメント(売上は前期比0.2%減の29.8億円、営業利益は2.5%増の10.2億円)
売上高の前年同期比微減収は、前期まで連結子会社であった株式会社マーメイドスポーツの全株式譲渡による減少であり、実質的には増収
不動産賃貸:
・順調に推移
リネンサプライ:
・国内旅行需要やインバウンド需要の回復により、取引先ホテルが高稼働し、大幅な増収。利益に大きく貢献
物流:
・市況の回復を受けて堅調に推移

 

◎2024年3月期業績予想および配当予想
・売上は390億円、営業利益は13億円を予想
・1株当たり配当金は50円を予想

 

◎新中期経営計画 「ACTION22-24」の進捗状況
▽基本方針
①経営基盤の強化
<化成品事業>
・新工場建設2025年1月完成予定
・ブレンド生産能力の増強
・ブレンド製品の品質向上
・取扱い品目の拡大
<リネンサプライ事業>
・シキボウリネン株式会社岩出第一事業所工場増築
・インバウンド需要の増加に対応
・大阪・関西万博を視野に事業拡大
・株式会社アンリアレイジ様との業務提携強化
・ユニチカトレーディング株式会社様との連携深耕
・グローバルネットワークの連携強化による海外市場の開拓
・株式会社シキボウサービス保険代理店事業譲渡
②次の革新的成長に向けた取組
・様々な分野の省エネルギー化に貢献
③サステナビリティ経営への取組み
・TCFD提言に応じた取組みと開示を進める
・環境省「プラスチックスマート」に参画
・フェアトレードコットン普及推進
・回収した古着をリサイクル 彩生
・女性の心と体の課題を解決するテクノロジー → フェムテックの取組み
・エンゲージメントサーベイの実施と従業員エンゲージメント向上への取組み

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