東陽テクニカ(8151)の中間決算は販売が好調で増収、販管費の増加と急峻な為替変動により減益

2023/05/22


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説明会開催日:2023年5月11日
代表取締役社長 高野 俊也氏

◎決算状況
・売上は154.8億円(前年同期比+10.5%)、営業利益は15.0億円(-26.8%)
・販売が好調で増収、販管費の増加と急峻な為替変動により減益
・物性/エネルギー、EMC/大型アンテナ事業が増収
・本格的な営業活動の再開と成長戦略のための人材投資などによる販管費の増加
・脱コロナにおける活動の活発化により販管費は想定内の増加
・急峻な為替変動の影響による売上総利益率の低下
・急峻な為替変動により原価を圧迫するも、売上総利益率は直近四半期で42.3%を確保

 

◎セグメント別 売上高/セグメント利益分析
<情報通信/情報セキュリティ>
・5G・DX関連および情報セキュリティ製品の販売が前期並みに推移、売上高微増
・為替変動の影響による利益率低下によりセグメント利益減少
<機械制御/振動騒音>
・振動騒音分野の研究開発投資に関する販売は前期並みに推移、自動運転開発向け計測ソリューションの販売も堅調
・為替変動の影響による利益率低下によりセグメント利益減少
<物性/エネルギー>
・カーボンニュートラル分野の全固体電池や燃料電池向け自社開発製品およびEV向け急速充電評価装置の販売が順調で売上高・セグメント利益増
<EMC/大型アンテナ>
・大型アンテナ地上局システムの納入をはじめ、積み上がっていた受注残の納入が進み、売上高が大幅に増加
・売上高増に伴いセグメント利益も増加
<その他>
・海洋/特機での前期大型納入案件に相当する案件が発生せず、売上高・セグメント利益ともに減少

 

◎受注高・受注残高概況、2023年9月期業績予想
・受注は好調、受注残高においても増加を継続、下期売上に貢献見込み
・受注高:対前年同期比+6.0億円(+4.0%)の157.0億円
・物性/エネルギー、情報通信/情報セキュリティ事業で増加
・受注残高:対前年同期比+28.7億円(+22.2%)の157.7億円
・物性/エネルギー、機械制御/振動騒音、情報通信/情報セキュリティ、ソフトウェア開発支援事業で増加
・受注好調により、例年以上に下期にて売上高・利益ともに拡大見込み
・売上高予想につき期初予想285億→295億に上方修正
・総利益率向上は見込むも成長戦略による投資を継続することから、営業利益以降は据え置き

 

◎資本政策と株主還元
・中間配当を増配修正、株主還元のために毎年着実な増配を実現
・中間配当につき期初予想20円→22円に増配修正
・期末配当金も前年より2円増配、年間配当金は期初予想52円→54円を予定
・2022年9月期より新配当方針を設定。【DOE4%】または、【連結配当性向60%】のいずれか大きい配当額を選択
・株主還元および資本効率の向上と、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るため、自己株式の取得を実施

 

◎企業としての取り組み
・M&A実行フェーズへ 株式会社レキシーを100%子会社化
・当社従業員への株式インセンティブ制度導入
・SDGsへの取り組み ~サステナビリティ開示の拡充

 

◎時代を切り拓く“はかる”技術への取り組み
・衛星レーザー測距(SLR)技術で高精度の軌道データ取得を支援
・次世代モビリティ開発に向けて、当社で培った技術を結集

 


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