理研ビタミン(4526)の中間決算は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を幅広く受け減収、全セグメントで減収減益、家庭用食品は好調に推移

2020/12/07



btn03_hvdbtn01_hvdbtn02_hvd

説明会開催日:2020年12月1日
代表取締役社長 山木 一彦氏

 

◎不適切な会計処理に対する対応
・調査報告書の提言の内容:青島福生食品と当社に対し多くの問題点を指摘、改善策を提言
・調査報告書を受けた再発防止策:再発防⽌に向けた改革に全力で取り組み、信頼回復に努める
・四半期レビュー報告書の結論の不表明について:当社は、監査法人が結論の不表明に至った事由を非常に重く受け止めており、青島福生食品の全社的な内部統制の重要な不備を早急に改善する

 

◎決算概要
・売上は前年同期比8.6%減の379.6億円、営業利益は4.9億円の赤字
・新型コロナウイルスの感染拡大の影響を幅広く受け、減収
・青島福生食品の棚卸資産評価損、特別損失の計上により赤字
・自己資本比率は44.4%(前期末比-1.1pt)

 

◎セグメント別ポイント
・全セグメントで減収減益 家庭用食品は好調に推移
・国内食品事業:家庭用は伸長も、業務用・加工食品用原料等をカバーできず
・国内化成品その他事業:2Qに大幅減益
・海外事業:改良剤の工場停止が影響

 

◎2021年3月期 通期業績予想
・売上は前期比6.0%減の780億円、営業利益は62.3%減の20億円
・新型コロナウイルスの影響は下期も継続するが、上期よりマイナス影響は緩和すると予想
• 実在性が確認できなかった青島福生食品のエビ取引について、特別損失の計上は上期まで
• 通期予想に織り込んだ青島福生食品の棚卸資産評価損約22億円も、下期影響は軽微
• 営業利益および経常利益は通期で黒字となる見込み

 

◎配当予想
「長期的な視野に立った安定的な配当の実施」が基本方針
業績が大幅に変動しているものの、青島福生食品を除く当社グループの収益力は安定的なレベルを維持していることから、前期と同水準の配当を継続する予定

 

◎2021年3月期セグメント予想
・国内は減収減益、海外は青島福生食品で新型コロナウイルスの大きな影響
▽国内食品事業の取組みと今後の見通し
・家庭用は内食志向の高まりに合わせ、家庭での料理を楽しむ提案に注力
・業務用・加工食品用はコロナ禍に配慮した営業活動で売上回復に努める
▽国内化成品その他事業、海外事業の取組み
・国内化成品はバイオマスプラや抗菌剤などの新領域への提案を強化
・海外改良剤は高付加価値製剤の営業活動を徐々に再開