ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(6090)の通期決算は、販売が好調に推移し創業以来、最高水準の売上高を計上。生産性改善等に取組み、赤字幅も大幅に縮小

2020/10/27



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説明会開催日:2020年8月20日
代表取締役社長 橋爪 克仁氏

◎決算概要
・事業年度の末日を3月31日から6月30日へ変更し、2019年6月期は15ヶ月の変則決算
・期間比較は、比較を分かりやすくするため、12ヶ月間
・売上は前年同期比+33%の11.1億円、営業損失は0.1億円の赤字
・販売が好調に推移し、当社創業以来、最高水準の売上高を計上
・生産性改善等に取組み、赤字幅も大幅に縮小
<セグメント別実績>
・営業体制の強化に取り組み売上増加
・メタボロミクス事業:生産技術改善、バイオマーカー事業:研究開発、両事業で開発コストが微増
・管理コスト中心に経費全般の見直し
・売上増加と生産性向上等に伴う経費圧縮により、営業損失が縮小

 

◎2020年6月期 事業進捗 – メタボロミクス事業の進捗について
▽メタボロミクス事業外部環境分析
・アカデミア向け技術だったものが、産業界の技術に進展
・健康長寿・予防医療を目的としたヘルスケア関連での新事業開発向けニーズ増大
・感染防御や腸内環境の改善など、様々な機能性食品のニーズ増大
・健康志向(睡眠・ストレス・疲労・癒し)に関連する市場規模拡大
・認知症やアルツハイマー病などの精神神経疾患に対する早期発見・診断・治療開発法開発ニーズ増大
・抗がん剤コンパニオン診断薬用 バイオマーカー探索ニーズ増大
<メタボロミクス事業 2020年6月期の取り組み結果>
【国内】
・研究機関、アカデミア、製薬のみならず、食品・化学分野でのヘルスケア産業領域における新規市場開拓
・営業体制・ユーザーサポートの増強による顧客層を拡大
・試料輸送から報告書提出までの解析を含んだワークフローの生産性向上をはかり、受注後のコストダウンを実現
【海外】
・日本の4月~11月の解析機器の稼働率を高めるため、海外市場からの受注獲得に注力
・欧州・アジア地域において、創薬、アカデミア分野の攻略をメインターゲットとし、代理店を利用した開拓を実施
・中国市場のビジネス展開に関してはマーケティング調査を継続
▽メニュー別・分野別 売上状況(7~6月)
・新解析メニューの効果もあり、特にヘルスケアおよびメディカル産業分野向けの脂質を含む網羅解析や大型試験の受託売上が伸長
▽地域別売上状況・受注状況(7~6月)
・営業企画部を新設、ユーザーサポートを強化
・顧客ニーズにマッチしたプロモーションを展開
・海外を中心に代理店を活用、着実に受注を拡大

 

◎2020年6月期 事業進捗 – バイオマーカー事業の進捗について
▽主要なバイオマーカー開発状況まとめ
<メンタルヘルス>
・精神状態の評価指標の開発としてマルチマーカーへの取組みを加速
・複数大学との共同研究継続
<軽度認知症マーカー>
・弘前COIのプロジェクトにおいて、軽度認知症マーカー候補を発見
・弘前大・東北大と特許共同出願 契約締結
・弊社共同研究講座「メタボロミクスイノベーション学」(弘前大学)での研究開発
<糖尿病性腎症>
・国内大学との共同研究を実施中(当社保有マーカーの検証の継続)
<バイオマーカー探索研究支援>
・PEA研究検査受託において、測定費用の削減への取組みを実施。研究検査の更なる普及を目指す
・エクソソーム関連分野の研究ツール(試薬・受託等)開発

 

◎2021年6月期 通期業績予算
・売上は前期比+0.8億円の12億円、営業利益は0.2億円の黒字化を予想
▽売上高増加
・新たな解析メニューの拡充、グローバルでの営業体制の強化等に取組む
・COVID-19の影響は、測定試料の遅延等のマイナス要素があるものの、プラス要素(研究活動の活発化)も考えられ、現時点では軽微
▽黒字化
・研究開発は緩めることなく継続していく
・解析の稼働率を上げ生産性向上と適切なコストコントロールにより黒字化を目指す

 


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