ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(6090)の通期決算は大型案件の売上なく減収、人的投資・メタボロミクス事業の成長へ向けた設備投資、決算期変更で閑散期の4~6月期数値を取り込み前期比赤字拡大

2019/08/29



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説明会開催日:2019年8月22日
代表取締役社長 菅野 隆二氏
取締役 橋爪 克仁氏

 

◎決算概要
・売上は9.8億円、営業損失は5.2億円の赤字
・大型案件の売上がなく減収、人的投資・メタボロミクス事業の成長へ向けた設備投資、決算期変更により、閑散期である4~6月期の数値を取り込んだ事により前期比赤字拡大
・商談獲得に注力し受注残は増加傾向
・研究開発費は新解析プラン開発に係る研究開発やBM事業化に向けた技術開発に注力
・設備投資は新解析プラン開発に向けた設備強化
・期末人員は61名から80名に増員

 

◎メタボロミクス事業の進捗について
・4~6月期は、堅調に推移
・国内外の大型案件の売上計上がなく減少
・前年同期は化学分野で大型案件の計上あり、大学・公的研究機関、製薬企業向け回復基調
・化学分野以外は、前年同期比減少
・組織体制強化に注力し、セグメント利益減少
・売上高の減少、新解析プラン立ち上げのため設備投資・組織体制強化に注力したためセグメント利益減少
・受注トレンドは国内・海外とも堅調に推移
▽米国ビジネス
・主要な課題を既に特定しており対応施策を実施していく
・認知度の向上
・価格の適正化
・アウトバウンド営業の推進
・大口案件の取り込み
▽中国ビジネスの成果
・中国向け価格設定済み
・複数案件で既に受注を獲得
・納品した案件でも、報告書品質に高い評価
・CE-MSが差別化要因として十分機能

 

◎バイオマーカー事業の進捗について
▽PEAの事業化プロジェクト
・検体管理方法などの課題検討
・国内外研究機関との共同研究の継続
・創薬支援 研究受託サービスの開始時期検討中
▽メンタルヘルス(精神状態評価)プロジェクト
・大学医学部との共同研究の実施
▽糖尿病性腎症
・大学との共同研究
▽Exosome関連プロジェクト
・製品ラインナップの拡充
・Exosome産業(医療(ペット含む)・ヘルスケア・食品)での製品開発推進
▽健康状態/疾患リスク予測モデル構築プロジェクト
・健康状態予測モデル、将来の疾患リスク予測モデルの構築(弘前大学COI)

 

◎2020年6月期業績予想と経営方針
・売上は9.2億円、営業損失は3億円の赤字を予想
・新解析プランの通期での普及とメタボロミクスの新規市場開拓を目指す
・うつ病バイオマーカーやメンタルヘルス分野に加え、新規参入のExosome関連事業など新たなポートフォリオの構築を目指す
・研究開発費はメンタルヘルス(精神状態評価)プロジェクト、うつ病バイオマーカー事業化に伴う開発費等に重点投資計画
・設備投資はメタボローム解析の高感度化に向けて重点投資計画、新市場向けの投資は一段落
▽経営方針
・売上高の持続的成長と業績予算の達成
・メタボロミクス事業の生産性改善
・バイオマーカー事業におけるポートフォリオの再構築
・安定株主の確保と対話による維持の継続

 


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