サンゲツ(8130)の通期決算は、Goodrich社の業績が連結対象となったことに加え、インテリア事業における商品価格の改定が進んだことや、床材のタイル類売上好調により増収、営業利益も2桁増益

2019/08/01



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説明会開催日:2019年6月4日
代表取締役社長執行役員 安田 正介氏

 

◎決算概要
・売上は前期比2.6%増の1,604.2億円、営業利益は17.1%増の58.9億円
▽インテリアセグメント
・壁装事業において、主力見本帳の回収問題、新基幹システムスタート時の物流混乱、量産(廉価)壁紙での他社攻勢により、販売数量減、シェアダウン、売上減
・床材はタイル類の売上好調によりシェア拡大、9期連続売上増、ファブリックは過去4年間の改善策が奏功、売上増
・2018年10月1日からの壁紙・ファブリックの値上げは、ほぼ想定通りの進捗
・床材の値上げは他社対応もあり一部のみ達成
・路線便運賃値上げに対し、運賃値上げの転嫁・徴収開始に加え、自社配送体制整備等を実施
・新基幹システム導入によるコスト増
▽海外セグメント
・Koroseal社:生産コスト高・新商品発売遅延・見本帳コスト先行により収益低迷
・山月堂(上海):壁紙に加え医療機関向け床材等伸長、累損一掃
・Goodrich社 :買収前営業不足、商品・見本帳の不備による売上減少
▽エクステリアセグメント
・サングリーン:自然災害復旧工事の増加、既存ブロック塀の補修・改修工事の増加による市場全体の活況を受け、増収増益
▽照明器具セグメント
・山田照明:インバウンドやオリンピック需要を背景としたホテル・宿泊施設分野での売上が伸長し、増収増益

 

◎中期経営計画(2017-2019)「PLG 2019」取組み状況と課題
▽機能強化
・新基幹システム稼働開始
・低シェア地域への注力、地域に根差した営業活動の強化
・個人→チームへの体制見直し等、営業体制全般の強化
・ロジスティクス/拠点配置→関西LC2カ所に分散・老朽化・狭小→新設・統合決定→庫内作業の省人化
・ロジスティクス/自社配送体制の強化
・商品力強化→ワンプライス、低価格のオーダーカーテン見本帳「Simple Order」。大型家具量販店にも比肩する価格で売上拡大、ファブリック事業の回復をけん引
▽海外セグメントの取組み
<米国 KOROSEAL 社>
1.Louisvilleに所在する2工場の統合、新設備の導入(7月/9月稼働スタート)
2.急速に伸長するデジタル印刷壁紙の設備増強
3.ヨーロッパ有力非住宅向け壁紙メーカー「VESCOM」商品の取り扱い開始
4.サンゲツから経営幹部社員の派遣、経理部門へも社員を派遣
<中国 山月堂(上海)装饰有限公司>
・日系顧客に加え、中国系顧客拡大
・床材取引の拡大
<東南アジア Goodrich 社>
・サンゲツとの協業による新見本帳の発売
・商品開発担当はじめ幹部社員の若返り
<山月堂(上海)とGoodrich社の協業>
・山月堂(上海)とGoodrich上海の事務所統合
・共有ショールームを新設
▽業態の転換への取組み
・2019年4月リノベーション事業部新設。デザイン提案力、施工管理力、各種施工力により、非住宅リニューアル市場での事業拡大を目指す

 

◎2020年3月期 通期見通し
・売上高 1,630億円  前期比+25.7億円 (+1.6%)
・営業利益 80億円 前期比 +21.0億円 (+35.7%)
・当期純利益 57億円 前期比+21.2億円 (+59.2%)
▽インテリアセグメント
・過去の販管費増の一部を値上げで転嫁。収益力の改善→価格の維持・販売数量・シェア回復による更なる改善
・量産見本帳見直し
▽照明器具セグメント
・照明事業の収益向上・成長戦略→売却・撤退
▽海外セグメント
・収益改善→最大課題として全力投球。経営体制の強化、新規設備導入によるコスト競争力強化等

 


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