VOYAGEG<3688> スマートフォン向け事業の強化と新規事業立ち上げで成長スピードの加速を目論む

2015/03/16

メディア事業を安定収益源にアドテクノロジー事業が成長を牽引
スマートフォン向け事業の強化と新規事業立ち上げで成長スピードの加速を目論む

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目 俊一郎

1.会社の概要
・VOYAGE GROUP(以下、同社)は、Web サイトが保有する広告枠の販 売支援や広告配信を行うほか自社Web サイトの運営など、市場拡大が 続くインターネット広告やe コマースをコア領域に事業を展開している。

2.財務面の分析
・アドテクノロジー事業の強化が奏功し、14/9 期は売上高並びに営業利益 が過去最高を記録するなど、同社は成長フェーズに入ったと考えられ る。

3.非財務面の分析
・同社の業績指標は配信imp 数と、自社メディアのアクティブユーザー数 と考えられる。アドテクノロジー事業を牽引するSSP は、広告枠の入札で 高値落札した広告が配信されるため、imp 数の拡大はアドテクノロジー事 業の売上高成長につながる。他方、自社メディアは広告収入とポイント交 換手数料が主な収益源のため、アクティブユーザーの増加は広告主や ポイント交換元/交換先の集客につながると考えられる。

4.経営戦略の分析
・同社の成長戦略は、メディア事業を安定収益基盤に据え、市場拡大が 続くアドテクノロジー事業はスマートフォン分野への展開を加速すること である。
・15/9 期の会社計画は売上高が前期比19.6%増の180.0 億円、営業利益 は同22.3%増の23.0 億円を見込む。

5.アナリストの評価
・同社の強みは大口広告主を抱えるポータルサイト等との良好な取引関 係と、アクセス頻度の高いニュース系メディアのサポートと考えられる。
・証券リサーチセンターの15/9 期予想は、アドテクノロジー事業のimp 数 伸長を背景に、売上高が前期比25.6%増の189.0 億円、営業利益は同 33.0%増の25.0 億円を見込む。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。