オークファン(3674 東証マザーズ)

2015/03/02

EC における価格情報を比較、検索、分析できるウェブサイトの運営が主力事業
今後 2 年間は戦略的投資が先行するため、利益率は一旦低下する見通し

業種:サービス業
アナリスト:柴田  郁夫

◆ EC における価格情報を比較、検索、分析できるサイトを運営
・オークファン(以下、同社)は、オンラインショッピングサイトやオークショ ンサイトの価格情報の比較、検索、分析等が可能なウェブサイトを運営 している。
・膨大なデータ量と分析ツールを武器として、特に個人を中心とした売り 手のニーズを捉えたことで高い集客力を誇り、サービス課金とネット広 告が同社の成長を牽引してきた。

◆ 14 年 9 月期決算は増収増益益
・14/9 期決算は、売上高 1,006 百万円(前期比 33.9%増)、営業利益 406 百万円(同 32.6%増)と、ほぼ同社の期初予想通りの増収増益となっ た。
・ウェブサイト訪問者や会員数が順調に伸びたことに加えて、フリーマー ケット事業に参入したことが業績の伸びに寄与した。

◆ 15 年 9 月期は増収ながら減益を見込む
・連結決算に移行する 15/9 期について同社は、売上高 1,500 百円(前 期単体比 49.1%増)、営業利益 170 百万円(同 58.1%減)と増収ながら 減益を見込んでいる。サイト訪問者や会員数の伸びが増収に寄与す るものの、成長加速のための戦略的投資により大幅減益となる見通し である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も、同社の投資計画等を踏 まえ、前回レポート(14 年 3 月発行)の業績予想を見直し、同社と同水 準の業績予想に修正した。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、同社の中期経営計画等を踏まえ、前回レポートの中 期業績予想を見直すとともに、新たに 17/9 期の業績予想を策定した。
・積極的なプロモーション費用の投下や買収効果により売上高の伸びを 引き上げた一方、15/9 期から 16/9 期については戦略的投資により利益 率は一旦低下する想定とした。成長加速フェーズに入る 17/9 期には売 上高の拡大と利益率の改善が両立すると想定、17/9 期までの成長率 は売上高が 43.9%、営業利益が 25.4%と見込んでいる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。