日本メディカルネットコミュニケーションズ (3645 東証マザーズ)

2015/02/03

歯科クリニックが主要顧客のポータルサイト運営で広告料収入が主な収益源
事業ポートフォリオの拡充進むも先行投資負担から利益水準は低迷

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目  俊一郎

◆ 歯科と美容に特化したポータルサイト運営に軸足
・日本メディカルネットコミュニケーションズ(以下、同社)は、医療サイトを 運営するエムスリーの持分法適用会社で、歯科と美容に特化したポータ ルサイト運営のほか、インプラント保証サービスなどを提供している。
・同社は将来の成長に向けた種蒔き期にあると推察される。M&A や新規 事業立ち上げで事業ポートフォリオの拡充を進めるも、先行投資負担で 利益水準の低迷が続く見通しである。

◆ 15 年 5 月期第 2 四半期累計決算は 33.3%営業減益
・15/4 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比 6.7%減の 579 百万円、営業利益は同 33.3%減の 47 百万円であった。販 管費の抑制に努めたが、SEM 事業の苦戦や新規事業立ち上げのコスト 増が利益を圧迫した。

◆ 15 年 5 月期は 25.3%営業減益を計画
・同社は 15/5 期業績について、売上高が前期比 10.8%増の 1,405 百万円、 営業利益は同 25.3%減の 100 百万円という期初予想を据え置いている。
・下期は営業強化で増収を見込むほか、新規事業のママ向け子育て情報 サイト「まんまみーあ」の広告収入を目指す方針である。

◆ 証券リサーチセンターは業績予想を減額修正
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、上期における保証事業と 医療 B to B 事業の成長モメンタムが当センターの想定を下回っているこ とから従来予想を減額修正し、15/5 期は売上高 1,350 百万円→1,185 百 万円(前期比 6.5%減)、営業利益 130 百万円→105 百万円(同 21.1%減) を見込む。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。