日本ハウズイング(4781 東証二部)

2015/01/27

15 年 3 月期上期は管理戸数拡大等により増収となるが人件費の増加で減益決算
15 年 3 月期は更なる成長に向けた「踊り場」として緩やかな増収増益を予想

業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫

◆ マンション管理の委託替えを中心とした受注獲得に強み
・日本ハウズイング(以下、同社)は、マンション管理事業を主力とする独 立系の不動産管理会社である。
・既存マンションにおける管理業務の委託替えを中心とした受注獲得に 強みをもち、同社単体の国内マンション管理戸数は業界トップクラスの 40.4 万戸を誇る(14 年 9 月末現在)。

◆ 15 年 3 月期上期決算は増収ながら減益決算
・15/3 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高 38,808 百万円 (前年同期比 7.5%増)、営業利益 1,783 百万円(同 9.5%減)と増収なが ら減益であった。売上高、利益ともに同社の期初予想を上回った。
・山京グループの買収効果や好調な営繕工事業の伸びが寄与したが、 更なる成長に向けた人員増により減益となった。

◆ 15 年 3 月期は緩やかな増収増益を見込む
・15/3 期について同社は、期初予想を据え置き、売上高 81,100 百円(前 期比 2.4%増)、営業利益 4,870 百万円(同 0.3%増)と、駆け込み需要 の反動や人件費増等から緩やかな増収増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、上期実績等を踏まえ、 前回レポート(14 年 7 月発行)の業績予想を据え置いた。営繕工事業 で駆け込み需要の反動が懸念されるものの、管理戸数が順調に積み 上がっていることから同社予想の達成は可能と判断している。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、15/3 期上期実績等を踏まえ、前回レポートの中期業 績予想も据え置いた。17/3 期までの成長率は、売上高で年率3.7%、営 業利益で同 3.0%を見込んでいる。
・主力のマンション管理事業が堅調に推移することに加え、中国におけ る大型オフィスビルからの受注が好調なビル管理事業が同社の中期的 な成長を牽引すると考えている。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。