オイシックス(3182 東証マザーズ)

2015/01/20

15 年3 月期上期は会員数拡大により増収となるが販促費の早期投入で減益
成長への投資を優先する方針のもと、利益面では一旦踊り場を迎える見通し

業種:小売業
アナリスト:柴田 郁夫

◆ 有機野菜等をネット販売により宅配するサービスを展開
・オイシックス(以下、同社)は、有機野菜や人工添加物を使用しない加 工食品等をネット販売により宅配するサービスを主力としている。
・生産者と消費者を結び付け、安全性や美味しさ等にこだわる高付加価 値商品を手軽に購入できる市場を創造したことで、高成長を実現してき た。また、新たなサービスや事業にも意欲的に取り組んでいる。

◆ 15 年3 月期上期は増収ながら販促費の早期投入で減益決算
・15/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高8,366 百万円(前 年同期比13.4%増)、営業利益89 百万円(同75.7%減)と増収ながら 減益となった。但し、売上高、各利益ともに期初の会社計画を上回っ た。
・大幅な会員数拡大が増収に寄与したが、販促費の早期投入(上期偏 重の費用配分)を行ったことから営業利益率は大きく低下した。

◆ 15 年3 月期は大幅な増収ながら営業利益は微増を見込む
・15/3 期について同社は、期初予想を据え置き、売上高18,300 百万円 (前期比15.0%増)、営業利益750 百万円(同1.3%増)と大幅な増収な がら、営業利益は前期比微増を予想している。成長への投資を優先す る方針のもと、利益面では一旦踊り場を迎える見通しとなっている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、足元で会員数が増加 していることなどから、会社予想の達成は可能と判断している。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、上期決算や足元の状況等を踏まえ、前回レポート(14 年6 月発行)の中期業績予想を据え置いた。17/3 期までの成長率とし て、売上高が年率13.1%、営業利益が同15.8%を予想している。
・EC 事業における会員数の拡大と、受託事業及び店舗事業の伸長が 同社の中期的な成長を牽引するものと予想している。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。