ハピネス・アンド・ディ (3174 東証JQS)

2015/01/19

全国のショッピングセンターにセレクトショップを展開
15 年8 月期第1 四半期も業績低迷が続く

業種:小売業
アナリスト:松尾 十作

◆ ショッピングセンターに出店するセレクトショップ
・ハピネス・アンド・ディ(以下、同社)は、全国のショッピングセンター内に 出店するセレクトショップで、バッグ、小物、時計などを販売している。
・「人生の節目や大切な日、『記念日』に贈るプレゼントを選ぶ特別なショッ プ」を目指している。業歴20 年以上でイオングループと親密である。

◆ 14 年8 月期決算は営業26%減益
・14/8 期決算は4.0%増収、25.7%営業減益で、同社が期初に見込んだ業 績に対する達成率は売上高で94.7%、営業利益で72.9%であった。
・売上高未達の要因としては、消費税率引上げ前の駆け込み需要の反動 の長期化や、値ごろ感のある商品拡充が進まず、来店客数減に歯止め がかからなかったこと等の影響が挙げられる。
・営業利益の大幅な未達は、円安に伴う海外ブランド品の仕入れ価格の 上昇に加え、売上高の予算未達に伴い固定費負担が増したこと等によ るものである。

◆ 15 年8 月期も厳しいスタート
・15/8 期について、同社は前期比9.6%増収、17.8%営業増益を見込んで いる。15/8 期第1 四半期決算は、前年同期比2.4%増収となったものの、 106 百万円の営業損失(前年同期は84 百万円の損失)であった。
・証券リサーチセンターの15/8 期業績予想は、前期比4.6%増収、3.3%営 業増益である。同社が前期比0.2%減と見込む既存店売上高について 14/8 期並みの同5.0%減と想定したため、同社予想を下回る売上高となり、 販売費及び一般管理費の負担が重くなると想定したためである。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、安定配当を基本方針とし、株主優待制度を導入しており、株主 に商品券または優待商品などを贈呈している。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。