コーア商事ホールディングス<9273> 蔵王工場の生産規模拡大を要とする戦略で、医薬品製造事業が成長を牽引へ

2018/07/03

ジェネリック医薬品を取り扱い、商社機能と製造機能を併せ持つ
蔵王工場の生産規模拡大を要とする戦略で、医薬品製造事業が成長を牽引へ

業種: 卸売業
アナリスト: 松尾十作

◆ ジェネリック医薬品を取り扱う
・コーア商事ホールディングス(以下、同社)は、ジェネリック医薬品注 1 用の医 薬品原薬注 2 の仕入販売、製剤の製造販売、製剤に係る製造受託を営んで いる。同社グループは、同社と子会社 4 社(コーア商事、コーアイセイ、コー アバイオテックベイ、コーア製薬)で構成されている。同社の事業セグメント は、原薬販売事業と医薬品製造販売事業に分けられている(図表 1)。

ジェネリック医薬品メーカーは、幅広いジェネリック医薬品を効率的に取り揃 える必要性から、医薬品製造のための原薬を自社では製造せず外部調達 しているため、同社のような医薬品原薬を取り扱う会社と取引している。例え ば、同社の主要顧客としてジェネリック医薬品メーカー大手の日医工(4541 東証一部)が挙げられ、17/6 期の売上高の 16.2%を占めている。

同社グループの中核はジェネリック原薬に特化した専門商社であるコーア 商事で(図表 2)、10 品目以上のジェネリック医薬品を製造販売している国 内ジェネリック医薬品メーカー100 社のうち、70 社を顧客としている。コーア イセイは、主に注射剤の製造販売を手掛けているジェネリック医薬品メーカーである。国内のジェネリック医薬品メーカー20 社超を顧客とし医薬品の受 託製造を手掛けているほか、地域ごとに MR 注 3 を配置して、自社製品を病 院・開業医・薬局を中心に販売している。コーアバイオテックベイは、医薬品 の包装受託やジェネリック医薬品の製造販売をし、コーア製薬はビタミン剤 を主力とする OTC医薬品注 4を製造販売している。

ーである。国内のジェネリック医薬品メーカー20 社超を顧客とし医薬品の受 託製造を手掛けているほか、地域ごとに MR 注 3 を配置して、自社製品を病 院・開業医・薬局を中心に販売している。コーアバイオテックベイは、医薬品 の包装受託やジェネリック医薬品の製造販売をし、コーア製薬はビタミン剤 を主力とする OTC医薬品注 4を製造販売している。
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資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。