良好な豪州経済(2018年6月)景気は拡大基調、インフレは低い水準で安定する豪州

良好な豪州経済(2018年6月)景気は拡大基調、インフレは低い水準で安定する豪州

【ポイント1】市場予想を上回った成長率

輸出と設備投資が回復

■2018年1-3月期の豪州の実質GDP成長率は前期比+1.0%、年率では+4.2%となり、市場予想の前期比+0.9%を上回りました。資源や穀物価格の上昇に支えられ、輸出、民間設備投資が回復に転じたためです。

■企業の採用意欲は根強く、雇用増→消費増→設備投資増→人員増強という好循環が見込まれ、今後も豪州経済は堅調に推移すると予想されます。

 

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【ポイント2】金融政策は中立を維持

利上げを急ぐ必要性は低い

■経済は好調ですが、物価は落ち着いています。18年1-3月期の消費者物価指数(異常値を除外したトリム平均値)上昇率は、前年同期比+1.9%と、豪州準備銀行(RBA)の目標レンジである+2~+3%を下回っています。

■RBAは、6月5日開催の金融政策決定会合で、政策金利を1.50%に据え置きました。声明文によれば、RBAは18年、19年とも+3%程度の経済成長を見込んでいますが、物価上昇率については、賃金の伸び悩み等から、しばらく低い水準で推移すると予想しています。これを踏まえると、政策金利は当面、据え置かれる見通しです。

 

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【今後の展開】豪ドルは堅調に推移しよう

■足元の豪ドルの対円相場は、緩やかに持ち直しつつあります。堅調に推移する商品市況と豪州景気、豪日間の金利差拡大といった良好なファンダメンタルズが再認識されたためと考えられます。今後も、豪ドル相場は底堅く推移する見込みです。

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(2018年 6月 6日)

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