ムゲンエステート<3299> 15 年 12 月期上期は、投資用不動産販売が牽引し、売上高、利益とも過去最高

2015/10/15

買い取った中古不動産をバリューアップし販売することが主力事業
15 年 12 月期上期は、投資用不動産販売が牽引し、売上高、利益とも過去最高

業種:不動産業
アナリスト:副島 久敬

◆ 中古不動産を買い取り、バリューアップし販売
・ムゲンエステート(以下、同社)は、中古不動産を買い取り、バリューアップを施し、「再生不動産」として、主に一次取得者層へは居住用不動産として、個人投資家、海外投資家には投資用不動産として販売する不動産売買事業を主力業務としている。

◆ 15 年 12 月期上期決算は売上高、各利益とも過去最高を更新
・15/12 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高は 20,414 百万円(前年同期比 44.7%増)、売上総利益率も前年同期の 18.1%から20.4%に改善し、売上総利益が前年同期比 63.0%増となり、営業利益も 2,743 百万円(同 85.9%増)となり、上期決算としては過去最高を更新した。

◆ 15 年 12 月期は増収増益を見込む
・15/12 期について同社は、売上高 38,546 百円(前期比 27.7%増)、営業利益 4,368 百万円(同 26.1%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期の業績等を踏まえ、前回レポート(15 年 5 月発行)の業績予想を見直した。売上高は43,407 百万円(前期比 43.9%増)、営業利益 5,077 百万円(同 46.5%増)を見込んでいる。また、中期業績予想も上方修正した。

◆ 投資に際しての留意点
・中古不動産の流通市場の拡大が見込まれ、また同社が新たな投資用不動産の仕入れルートを開拓できたこと、取扱不動産の大型化、営業体制の強化もあり、堅調な業績推移を予想している。
・但し、投資用不動産事業のウエイトが高まっていることや事業拡大に伴い営業キャッシュフローの赤字が 15/12 期以降も続くと当センターでは予想しており、金融環境の変化に伴う業績変動のリスクが高まっていることには注意が必要である。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。