米大統領・議会選挙後の市場はどうなる?
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◆金融市場は足元、トランプ氏優勢との見方が強まる
11月5日の米大統領・議会(上下院)選挙は、現時点で議会上院は共和党が多数を奪還するとの見方が大勢です。そうなると選挙結果の組み合わせは、①民主党のハリス大統領×ねじれ議会(上院:共和党、下院:民主党)、②ハリス大統領×両院とも共和党、③共和党のトランプ大統領×ねじれ議会、④トランプ大統領×両院とも共和党の4つのパターンとなります。
①②だと政治情勢に大きな変化はありません。②は議会承認が必要な閣僚人事などでハリス氏が苦労しそうですが、議決が必要な政策を実施できない点は①と同じです。③はトランプ氏が大統領令のみで実施可能な施策に注力するとみられ、同氏による「暴走」が警戒されます。④は2016年のトランプ政権誕生時と同様、「共和党一色」となり、過去4年間のバイデン政権の政策が大きく転換されます。トランプ氏が掲げる大規模減税の継続や移民規制の強化などの政策は財政赤字の拡大や労働力不足につながり、インフレ圧力を高めるとみられます。下図は米長期金利の推移ですが、激戦州でのトランプ氏優勢が報じられた結果、10月下旬以降は、4.2%台に水準を切り上げています。
◆焦点は、「共和党一色」の成否
さて、選挙後の金融市場の動きはどうなりそうでしょうか?金融市場がトランプ氏勝利を織り込みつつあるなら、①②のケースでは先行きの政策不透明感やインフレ懸念が和らぎ、株高・金利低下に向かいそうです。ただし、僅差の結果となると、投票結果に対する不満が高まり、短期的な混乱もありそうです。現状は概ね③を織り込んだ印象ですが、④となった場合、市場への影響は予想が困難です。トランプ氏・共和党が掲げる政策は、景気・インフレの双方を加速させるとみられ、米国経済は「軟着陸」より「無着陸」の様相を強めそうです。株式市場にとって減税や規制緩和は追い風となる一方、インフレ再燃への警戒が重荷となります。金利は上昇しそうですが、トランプ氏は米ドル安志向との見方もあり、米ドル/円など為替市場は振れ幅の大きい動きとなりそうです。
ハリス氏勝利の場合、共和党支持者の「怒り」が爆発することも考えられます。
一方、トランプ氏勝利となると民主党支持者の「喪失感」は相当大きいとみられ、
消費マインドに悪影響が及びそうです。
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