AmidA ホールディングス<7671> 主力商材の販売が好調で21年6月期上期は大幅な営業増益を実現

2021/03/08

印鑑及びスタンプを中心にインターネット通販サイトで販売するEC通販事業を行う
主力商材の販売が好調で21年6月期上期は大幅な営業増益を実現

業種: 小売業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・AmidAホールディングス(以下、同社)は、連結子会社2社を傘下に持つ持株会社である。子会社のハンコヤドットコムは、印鑑やスタンプなどをインターネット通販サイトで販売するEC通販事業を行っており、主力サイトは「ハンコヤドットコム」である。もうひとつの子会社であるAmidAは、ECサイトの集客状況に関するデータ分析からシステム開発、保守までをトータルで行っているが、外部顧客との取引はない。

◆ 21年6月期上期決算の概要
・21/6期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比14.4%増の1,577百万円、営業利益は同80.5%増の216百万円であった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりリアル店舗からEC通販に購入経路がシフトしたことが増収につながった。二桁増収となった一方、コストコントロールの強化により販売費及び一般管理費は前年同期比2.0%の増加にとどまり、大幅な営業増益となった。

◆ 21年6月期の業績見通し
・21/6期の会社計画は売上高2,928百万円(前期比1.2%増)、営業利益253百万円(同10.4%減)である。同社は、ブランディングのためのプロモーション費用の増加、増員による人件費の増加により営業減益となる期初予想を変更していない。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績を踏まえて業績予想を増額修正した。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、事業戦略として、価格戦略の強化、商品の拡大、ブランディングの強化などを掲げている。
・当センターでは、当面は印鑑購買におけるリアル店舗からのシフトが印鑑の利用機会の減少をカバーすると考えており、22/6期以降も増収増益が続くと予想している

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。