コンヴァノ<6574> 21年3月期は新型コロナウイルス感染症拡大による店舗休業の影響で業績低迷

2020/09/01

ネイルサロン「ファストネイル」を関東、関西、東海エリア中心に展開
21年3月期は新型コロナウイルス感染症拡大による店舗休業の影響で業績低迷

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・コンヴァノ(以下、同社)は、ネイルサロン「ファストネイル」、「ファストネイル・プラス」、「ファストネイル・ロコ」を、関東、関西、東海エリアにチェーン展開している。20年3月末の店舗数は3業態合計で55店である。
・連結子会社femedia(フィーメディア)はネイルサロン内のモニターで商品広告や占いなどのコンテンツを放映するメディア事業を行っている。

◆ 20年3月期決算の概要
・20/3期の売上収益は前期比7.4%増の2,414百万円、営業利益は同15.6%増の173百万円であった。19/3期に出店した6店及び20/3期に出店した4店の寄与と2店のリニューアル効果で増収を維持し、人件費の増加をその他のコスト効率化で吸収して増収率を上回る営業利益の伸びとなった。同社が期初に公表した会社計画に対しては、売上高はクリアしたが営業利益は下回った。これは、想定を上回るネイリストの増員を実施したことが要因である。

◆ 21年3月期の業績予想は未定
・同社は、21/3期の会社計画について、合理的な見積もりが困難であることから未定としている。第1四半期決算は、売上収益が前年同期比71.4%減の166百万円、営業損失が215百万円と、新型コロナウイルス感染症拡大による店舗休業の影響により売上収益が大幅に減少し、固定費を吸収できずに営業損失を計上している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、第1四半期決算を踏まえて業績予想を減額修正し、21/3期は小幅な営業損失を予想している。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、立地を厳選した新規出店、既存店舗の収益力強化などに注力し、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。当面の新規出店は、集客力のある商業施設内が中心となる。
・当センターでは、立地を厳選した新規出店が同社の業績拡大につながると考えており、22/3期に黒字転換すると予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。