2014年以降で最も割安となった日本の小型株市場 相対的に高い利益成長が支え
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【ポイント1】2018年の日本株は大幅調整
■2018年の日本株式市場は大幅に調整しました。東証株価指数(TOPIX)は昨年末比▲17.8%、大型株と中型株で構成されるTOPIX500は同▲17.2%と下落しました。一方、小型株(TOPIX Small(*))は同▲22.3%と小型株指数の下落が目立ちました。
(*)TOPIX Small:TOPIX1000算出の対象銘柄からTOPIX500の構成銘柄を差し引いた銘柄で計算された指数
■TOPIX Smallの予想株価収益率は2018年1月に16.9倍まで上昇し、同株価は1月23日に2,500ポイントの高値を付けました。その後ボックス圏で推移しましたが、10月以降は他の指数と同様大きく調整することとなりました。米中の貿易摩擦の拡大が懸念されたことや米国長期金利の上昇、中国経済の減速への警戒などが背景です。
■株価が下落する中、企業業績の下方修正が続いていますが、1株当たり予想利益は足元でも底堅く推移しています。予想株価収益率は1月7日現在12.3倍と2014年以降の平均値である14.3倍を大きく下回り、割安感が強まっています。
【今後の展開】相対的に高い利益成長が支え
■米中貿易摩擦や中国経済の減速、また、足元の円高が2019年1-3月期の決算に悪影響を及ぼす可能性があります。業績のモメンタムの回復は春以降と思われ、時間がかかりそうです。しかし、小型株の2019年度の経常利益は引き続き製造業を中心に2桁の伸びが予想されています。小型株は相対的に高い利益成長が株価を支えると期待されます。
(2019年1月8日)
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