アジア・オセアニアのリート市場の動向(2018年2月)米長期金利上昇と株価調整で3市場とも下落

アジア・オセアニアのリート市場の動向(2018年2月)

 

【ポイント1】2月は軒並み下落

米金利上昇や株価下落を嫌気

 

■18年2月のアジア・オセアニアのリート市場を現地通貨ベースで見ると、米国の長期金利が上昇したことに加えて、世界的に株価が下落し、投資家のリスク回避姿勢が強まったことから、軒並み下落しました。

■シンガポール市場は、景気や市況の回復が進みましたが、長期金利上昇を背景に売りが優勢となり、下落しました。

■香港市場は、米国で利上げ加速の見方が強まったことが懸念材料となり、下落しました。

■オーストラリア市場は、海外から波及した金利上昇の影響などが重石となり、下落しました。

 

 

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【ポイント2】円ベースも下落

為替要因もマイナス寄与

 

■18年2月の騰落率は円ベースでも、軒並みマイナスでした。2月は円相場が各通貨に対して円高となり、為替効果もマイナスに寄与しました。

■過去1年間の騰落率を円ベースで見ると、オーストラリア市場が▲3%の下落となる一方で、シンガポール市場は+17%、香港市場は+20%と、二桁の上昇となっています。

 

 

 

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【今後の展開】景気回復や好業績から見直し買いも

 

■アジア・オセアニアのリート市場は、米長期金利上昇が嫌気されたことに加えて、世界的な株安の影響から投資家のリスク回避姿勢が強まり、短期間で大幅な調整が生じました。このため、リート市場は、これらの悪材料をかなり織り込んだとみられます。米国を中心に長期金利の上昇が一服し、世界の株式市場も反発していることから、今後は、アジア地域の景気回復を背景とした業績動向などに注目が集まり、見直し買いが入ると期待されます。

 

 

(2018年 3月 13日)

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