2018年度の日本企業業績見通し 2018年度の業績見通しは明るさを増そう

2018年度の日本企業業績見通し 2018年度の業績見通しは明るさを増そう

 

【ポイント1】2017年度7-9月期の経常利益は前年同期比+23.0%

総じて円安、市況回復により製造業がけん引

 

■2017年度7-9月期の経常利益は9.5兆円(前年同期比+23.0%)となりました。内訳を見ると、製造業が同+33.3%、非製造業が同+11.0%です。7-9月期は円/米ドルレートが前年同期の102円から111円に9円強円安に振れたこともあり、製造業中心に増益基調が強まりました。

■業種別では、30セクターのうち、28セクターが増益となりました。けん引役となったセクターは「資源燃料」、「民生用電機」、「鉄」などです。「資源燃料」は石炭市況の改善などが寄与し、「鉄」は市況の回復に加え、在庫評価損益の改善により大幅な増益となりました。「民生電機」は円安効果もあって増益となりました。

 

【ポイント2】2017年度は経常利益は前年比+17.1%

数量増、価格引き上げがけん引となり増額修正が進もう

 

■2017年度の企業業績は、売上高410兆円(前年度比+7.2%)、経常利益35.8兆円(同+17.1%)と予想します。当社で集計する対象企業の52.7%が過去最高経常利益を更新する見通しで、増益基調が一段と強まる見通しです。製造業、非製造業ともに2桁の増益が見込まれ、電力・ガスを除く29セクターで増益を予想します(12月以降の前提は、110円/米ドルレート、130円/ユーロ。原油価格は60米ドル/バレル)。

■主に数量増、価格引き上げが増益をけん引する構図であり、増額修正が進む見通しです。

 

【今後の展開】2018年度も増収増益。5年連続の過去最高益更新を予想

 

■2018年度の企業業績は売上高421兆円(前年度比+2.5%)、経常利益39.2兆円(同+9.5%)と予想します。9月時点の予想から売上で+4.9兆円、経常利益で+1.1兆円の増額修正となりました。2018年度の企業業績見通しについても明るさが増しています。

 

 

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(2017年 12月 11日)

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