『東京モーターショー』の注目点は?

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2年に1度開かれる『東京モーターショー』が開幕しました。10月25日に報道公開され、10月27日~11月5日まで一般公開されます。世界10カ国から153社の企業・団体が出展します。電気自動車(EV)や自動運転車の開発競争が加速する中での開催となり、今後の自動車開発の方向性を示す重要なイベントとなります。各社の今後の開発の方向性や最新技術などが注目されます。

【ポイント1】『東京モーターショー』が開幕

EVと次世代電池などの方針も発表

■長く続いたガソリン車・ディーゼル車からEVへの転換や自動運転が実用レベルに近づくなかで、『東京モーターショー』が開幕しました。出展各社が特に力を入れ、注目を集めそうなのは、EV、燃料電池車(FCV)に加えて自動運転時代を見据えた人工知能(AI)搭載車などです。

■トヨタ自動車は25日の記者会見でEVの開発を加速する方針を示しました。また、次世代電池として注目され、EV普及の鍵となる航続距離と充電時間を大幅に改善できる「全固体電池」については、2020年代前半の実用化を目指す方針も発表されました。

 

【ポイント2】EVと自動運転技術などを披露

日本、欧州企業などが出展

■トヨタ自動車は、AIを活用したEV「コンセプト・愛i」を出展しました。AIがドライバーの表情や動作などから気持ちを推し量り、運転者が好みそうな経路を薦めたり、疲れたときは自動運転に切り替えたりします。FCVでは航続距離を量産型FCVに比べて5割伸ばし、約1000キロメ-トルとしたコンセプト車(展示目的で制作された車)を公開しました。

■ホンダはEVスポーツカーを世界初出展。また2019年に欧州で発売予定である量産型EVのコンセプト車を公開しました。

■日産自動車はEV「リーフ」をベースにしたスポーツ車、ダイハツ工業、スズキもEVのコンセプト車を公開しました。

 

 

 

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【今後の展開】自動車の技術開発競争は一段と激化

■各社が開発に取り組むEVや自動運転車は法制面の整備や技術面でも改善すべき点も多く、何より本格普及にはコストの大幅削減が求められます。

■課題は残るものの環境対応、政治からの後押しもあり、EVや自動運転車への流れは加速し、それらを巡る技術開発競争は一段と激化すると見られます。

 

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

 

 

 

 

(2017年 10月 30日)

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