豪州の金融政策は13会合連続の据え置き(2017年10月)豪州経済の順調な拡大などから豪ドルは堅調に推移し

豪州の金融政策は13会合連続の据え置き(2017年10月)

 

【ポイント1】政策金利は現状維持

市場予想通り1.50%で据え置き

 

■豪州準備銀行(RBA)は10月3日に開催した金融政策決定会合で、政策金利を1.50%に据え置く決定をしました。13会合連続の据え置きです。ブルームバーグ社の集計によれば、対象27名のエコノミスト全員が据え置きを予想していました。

 

 

 

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【ポイント2】当面、金利据え置きの見通し

景気、物価はRBA想定に沿った展開

 

■景気・雇用については、想定通り緩やかに拡大していると評価しました。大型のガスパイプライン・プロジェクトが進行しているほか、非資源セクターの設備投資も持ち直しつつあるようです。

■賃金上昇率やインフレ率は、引き続き低い水準にとどまっていますが、経済成長率が高まるにつれ、今後緩やかに加速するとの見方を据え置きました。

■為替については、前回と同様、豪ドル高がインフレを抑制する一方、景気・雇用の下振れリスクとなる可能性を指摘しました。

■以上のような景気、物価、為替の評価に加え、中期的なリスク要因として賃金の伸び悩み、家計負債の積み上がりを挙げたことを勘案すると、金融政策は当面、据え置かれる見通しです。

 

 

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【今後の展開】豪ドルは底堅い展開へ

 

■日豪金利差の拡大等により、最近の豪ドルの対円相場は堅調に推移しています。今回の金融政策決定会合直後の豪ドルは、事前の予想通り政策金利の据え置きが決定されたことから、主要通貨に対して小動きにとどまりました。

■先行きについても、豪州の経済や国際収支が改善を続けている、主力輸出品である鉄鉱石や石炭といった資源価格が2015年末の低水準からは持ち直してきた等から、豪ドルの対円相場は底堅く推移する見込みです。

 

 

 

(2017年 10月 3日)

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