「大学生の就職率」、過去最高を更新(日本)

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「大学生の就職率」は、文部科学省と厚生労働省が共同で調査する「大学等卒業者の就職状況調査」で知ることができます。両省は、共同で大学などの卒業(予定)者の就職(内定)状況について、年4回(10月、12月、2月、4月の各1日時点)の調査を行い、各翌月中旬頃に結果を発表しています。地域別、文系・理系別、男女別などの状況も把握できます。

【ポイント1】「大学生の就職率」は97.6%

1996年度の調査開始以来、過去最高を更新

 

■5月19日に発表された「2016年(平成28年)度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)」によると、今春卒業の「大学生の就職率」は前年同期比+0.3ポイントの97.6%となりました。6年連続の上昇となり、1996年度の調査開始以来の最高を更新しました。卒業者全体(進学希望者、自営業、家事手伝いなどを含む)に占める就職希望率は同+0.7ポイントの74.7%と、こちらも改善しました。

■また、高校生の就職率は98.0%と、1990年度以来26年ぶりの高水準となりました。

 

【ポイント2】女子と理系の就職率が高い

地域別ではまちまちの結果

 

■項目別に見ると、男女別では、女子は同+0.4ポイントの98.4%、男子は同+0.2ポイントの96.9%と、5年連続で女子の就職率が男子を上回っています。また、文系・理系別では、理系は同+0.5ポイントの98.7%、文系は同+0.2ポイントの97.3%と、理系が文系を上回っています。

■地域別では、関東地区が同+0.9ポイントの98.8%と最も高くなりました。また、九州地区では同+1.3ポイントと最も上昇したほか、近畿地区でも上昇しました。一方、北海道・東北地区、中部地区、中国・四国地区では就職率が低下し、全国的にはまちまちの結果となりました。

 

 

 

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【今後の展開】人手不足のなか、今年も売り手市場が続く

 

■雇用情勢を見ると、景気の緩やかな回復や企業業績の好調さを背景に、失業率や求人倍率の改善が続くなか、人手不足も懸念されています。今年度も、企業は大学等の卒業者に対して活発に採用を行うと見られ、売り手市場が続いています。今年も昨年同様、まもなく6月からいよいよ選考が本格化します。企業も学生もお互いをよく知り、将来の長きにわたる“パートナー”を探す大事な時期となりそうです。

 

(2017年 5月 24日)

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