世界の「投信マネー」 株式はグローバルとアジア、債券は北米中心に流入超

世界の「投信マネー」 株式はグローバルとアジア、債券は北米中心に流入超

株式はグローバルとアジアが大幅流入超

■EPFRグローバル(注1)で世界の「投信マネー」の2017年1月~3月の動向を見ると、株式ファンド、債券ファンド共に資金の流入が続いています。

■株式ファンドでは、「グローバル」と「アジア(注3)」で大幅な流入超となっています。「アジア」は「日本」を含む「アジア・パシフィック」です。2017年1月~3月の累計で見ると、株式ファンドは893億ドルの流入超でした。うち「グローバル」が362億ドル、「アジア」が260億ドルの流入超で、株式ファンド全体の流入超過額の69.6%を占めました。他に「GEM(注4)」が178億ドル、「欧州」も27億ドルの流入超と堅調でした。

■一方、「北米」は2016年10月に流入超に転じ、2017年2月まで流入傾向が続いていましたが、3月以降は流出となりました。「新興国アジア(EMアジア)」は流出傾向が続いていますが、3月下旬に流入超に転じました。

債券は北米中心に大量流入が継続

■債券ファンドは引き続き大量の資金が「北米」を中心に流入しています。2017年1月~3月の流入超過額は1,028億ドルで、うち692億ドルが「北米」でした。

■また、「グローバル」が同期間の累計で210億ドル、「GEM」も同168億ドルの流入超となりました。債券ファンドは、米国を中心に緩やかな利上げが想定される中、安定したパフォーマンスが期待できることから、資金の流入が続くと思われます。

 

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(2017年 4月 11日)

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