アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年3月)3市場とも続伸:金利の低下や業績を好感

アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年3月)3市場とも続伸:金利の低下や業績を好感

【ポイント1】3市場とも続伸

月後半の金利低下を好感

■17年3月のアジア・オセアニアリート市場は、今後の米利上げペースが緩やかになるとの見方が強まり、長期金利が低下に転じたことが好感され、香港、シンガポール、豪州ともに続伸しました(現地通貨ベース)。

■最も堅調だった香港市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内3回の利上げ見通しを維持したことを手掛かりに、月後半に上昇しました。

■シンガポール市場も、前半は長期金利の上昇で軟調でしたが、長期金利の低下とともに月末にかけて上昇しました。

■オーストラリア市場は、商品市況や株式市場の資源セクターが軟調に推移するなかで、堅調な国内景気を背景に安定性が評価されて上昇しました。

 

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【ポイント2】円ベース騰落率はまちまち

為替効果はマイナス

■アジア・オセアニアリート市場の3月の騰落率を円ベースで見ると、香港、シンガポールはプラスでしたが、オーストラリアはマイナスでした。為替効果は、米金利低下に伴い円高となったためマイナス寄与でした。

 

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【今後の展開】好業績や相対的な配当利回りの⾼さが注目される

■米国の利上げは緩やかなペースで続く模様ですが、インフレの落ち着きから長期金利は安定的に推移すると見られ、今後はアジア・オセアニアリート市場の好業績や利回りの高さが注目されると思われます。香港市場やシンガポール市場は、長期金利のレンジ内推移を背景に、底堅い展開が見込まれます。オーストラリア市場も住宅価格上昇などを背景に、堅調な展開が期待されます。

(2017年 4月 11日)

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