資源価格の動向 堅調に推移する資源価格
資源価格の動向 堅調に推移する資源価格
【ポイント1】原油価格は横這い
鉄鉱石価格は上昇軌道
■原油価格は、バレル当たり50ドル台前半でのもみ合いとなっています。2016年11月末に合意が成立した石油輸出国機構(OPEC)による協調減産は順調に進んでいるようですが、合意の期限である今年7月以降はどうなるのか(延長されるのか否か)等の不透明感や、米国のシェールオイルの増産懸念などが、上値を抑えていると考えられます。
■一方、鉄鉱石価格は、上昇基調にあります。中国で鉄鋼生産の回復と鉱山の減産が同時に起こっているため、需給が引き締まっているためです。
【ポイント2】非鉄価格は上昇基調
世界、特に中国経済の拡大が要因
■アルミニウムや銅といった非鉄金属の価格は、トランプ大統領の経済政策に沿って公共投資が増大するとの思惑から急騰した反動で、昨年の年末にかけて下落しましたが、その後は中国を含む世界経済の拡大期待などを背景に上昇軌道に復帰しました。
【今後の展開】今後も底堅い展開へ
■非鉄金属の価格については、米国、中国をはじめとする世界経済が拡大基調を維持していること、物価安定を背景に米国の利上げペースが緩やかなものとなる可能性が高いと考えられることなどから、底堅い展開が予想されます。
■一方、石油価格は、協調減産が維持される限り下値は堅いと見られますが、米国シェールオイルの増産を考慮すると、上値も重そうです。当面のところ、バレル当たり50ドル近傍での推移となる見通しです。
(2017年 2月 24日)
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