南アフリカの金融政策(2017年1月) 政策金利据え置き:南アフリカランドは堅調な展開

南アフリカの金融政策(2017年1月) 政策金利据え置き:南アフリカランドは堅調な展開

【ポイント1】政策金利を据え置き

市場の予想通り

■南アフリカ準備銀行(中央銀行、以下中銀)は24日の金融政策委員会で、政策金利(レポ金利)を7.00%に据え置くことを全会一致で決定しました。

■今回の据え置き決定は、市場の予想通りでした。

 

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【ポイント2】物価見通しを上方修正

中銀は当面政策金利を維持

■中銀は、声明文で、景気見通しについて、17年、18 年の実質GDP 成長率の予想を前年比+1.1%、+1.6%と、概ね前回同様としました。物価の見通しについては、原油価格と食品価格の上昇を背景に、17年を前回の5.8% から6.2%へ上方修正する一方、18年は5.5%で据え置きました。

■中銀は、利上げサイクルの終了は近いとするものの、物価の上振れリスクを警戒しタカ派寄りのスタンスを維持していることから、政策金利は当面据え置きが見込まれます。

 
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【今後の展開】資源価格高が南アフリカランドを下支え

■資源国通貨とされる南アフリカランドは、対円で年初に昨年来高値を更新するなど、堅調な展開となっています。12月に石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国が協調減産で合意したことで原油価格が上昇したことを手掛かりに、資源国通貨が選好されるなか、対米ドルでも堅調に推移しています。

■南アフリカランドは、景気の緩やかな回復が見込まれることに加え、原油や資源価格が底堅く推移する見通しから、高金利通貨のなかでも相対的に買われやすいと見られます。ただし、南アフリカのズマ大統領の後継者争いが市場の注目を集める等、政治リスクには注意が必要です。

(2017年 1月25日)

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