技術の進歩が映る「ヒット商品番付」(日本)

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「ヒット商品」に関するランキングは、その時々の流行や経済情勢を映す指標として注目され、複数の企業や団体が発表しています。例えば、日本経済新聞社は日経MJ「ヒット商品番付」として、消費動向や世相を踏まえて、売れ行きや開発の着眼点、産業構造や消費者心理に与えた影響などを総合的に判断し、相撲の番付になぞらえたランキングを発表しています。

【ポイント1】2016年の横綱、東は「ポケモンGO」、西は「君の名は。」

ゲームや映画の中に、実際の街並みが登場し人気に

■12月7日に発表された日経MJの2016年「ヒット商品番付」では、東は「ポケモンGO」、西は「君の名は。」が横綱となりました。「ポケモンGO」は世界中で若者から中高年まで幅広い世代層で人気となり、スマートフォン(スマホ)を片手に熱中する人が街や公園に集まり、各地で関連イベントが開催されるなど経済的波及効果が見られました。「ポケモンGO」では拡張現実(AR)という技術により、実際の背景にキャラクターを投影することで、現実世界にキャラクターが出現したような感覚が楽しめます。西の横綱「君の名は。」や東の大関「シン・ゴジラ」でも実際の街並みが取り入れられたことが、人気となった大きなポイントの一つのようです。

 

【ポイント2】西の大関は「AI」

スマホ発の流行も続々と誕生

■西の大関「AI(人工知能)」はディープラーニング(深層学習)という技術の進歩により、今年、難しいとされていた囲碁でプロ棋士に勝利するまでになりました。また、東の関脇「セレナ」は自動運転技術の搭載によって人気となりました。

■今年は「ポケモンGO」のみならず、様々なスマホ発の流行が生まれました。東西の前頭には、ダウンロード件数が4,000万件超のフリーマーケットアプリ「メルカリ」や、写真を投稿するアプリ・インスタグラムで共有したくなる写真映えする商品が人気化する「インスタ映え消費」などが入りました。

 

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【今後の展開】先端技術の実現化による日常や経済の活性化に期待

■「AI」は今年上半期の西の関脇に続き、年間の番付にもランクインしました。その技術の進展により、来年には話しかけるとその要望に合わせて家電を操作するロボットの登場なども予定されています。かつて映画や書籍の中の話だった先端技術もどんどんと実現化し、私たちの日常や経済が活性化することが期待されます。

※個別の商品及び関連企業に言及していますが、これらを推奨するものではありません。

(2016年12月 8日)

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