混戦が続く「大統領候補」指名争い(米国)
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米国大統領選に向けて各党の候補者争いが激化しています。2月1日アイオワ州の党員集会、9日ニューハンプシャー州の予備選挙まで終了した状況で、民主党ではクリントン氏、共和党ではトランプ氏がリードしています。ただ、民主党はサンダース氏が善戦する一方、共和党でも戦前の世論調査が示唆していたほど、トランプ氏に票が集まっているわけではありません。両党とも「大統領候補」指名争いは、もうしばらく混戦が続きそうです。 |
【ポイント1】民主党はサンダース候補が善戦
獲得議員数ではクリントン候補がリード
■米大統領選挙の候補指名争いの2戦目となる予備選挙が、2月9日に北東部ニューハンプシャー州で実施されました。民主党では初戦のアイオワ州で勝利をあげたヒラリー・クリントン候補が、サンダース候補に予想外の敗北を喫しましたが、アイオワ州と合わせた予備選で獲得した代議員に、上下両院の議員などから選出される特別代議員を加えた総獲得代議員数ではリードしています。一方、共和党はアイオワ州で2位にとどまったトランプ候補が圧勝し、獲得議員数で首位に立ちました。
【ポイント2】全米ではクリントン候補優勢
共和党は候補者が乱立
■社会民主主義を標榜するサンダース氏は、国民皆保険や公立大学の無償化を打ち出していることから、若年層の圧倒的な支持を集めています。もっとも、知名度や組織づくり、資金面ではクリントン氏が優勢です。サンダース氏が74歳という高齢であることも合わせて考えると、最終的にはクリントン氏が党代表の座を勝ち取る可能性が高いと見られます。
■共和党では、トランプ氏が支持率トップを維持していますが、当初17名いた候補者のうち11名が撤退したとはいえ、同氏の競争相手は依然5名も残っています。今後も混戦が続くと見られます。
【今後の展開】クリントン氏の大統領選勝利が有力
■3月1日までに党候補者が確定する見通し
党候補者は通常、予備選挙が集中する3月1日のスーパーチューズデーまでにほぼ固まります。ただ、候補者が乱立する共和党は、決定までもう少し時間がかかる恐れがあります。
■最終的にはクリントン氏勝利の見方が有力
世論調査などでは、現時点でクリントン氏の大統領選当選が有力視されているようです。この場合、少なくとも内政面では、現在のオバマ政権から政策の路線が大きく変化する公算は小さいと考えられます。
(2016年2月18日)
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