アジア・オセアニア株式市場の動向~株価の調整で割安感が強まる~

 アジア・オセアニア株式市場の動向~株価の調整で割安感が強まる~

【ポイント1】足元で底入れの動き

企業収益見通しは増益を維持

■中国の景気減速懸念などを背景とした世界同時株安のなか、アジア・オセアニア株式市場も7月末から9月10日まで▲8.4%の下落となりました。足元では、中国株式市場の底入れに伴い、底堅い動きが戻りつつあります。

■企業収益については、中国の景気減速懸念などを要因に下方修正が進みました。ただし今後については、底堅い増益基調が持続する見込みです。先進国を中心に世界経済が緩やかな拡大基調を維持するとの見通しが背景にあります。

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【ポイント2】株価調整で割安感強まる

高い配当利回りもサポート要因

■これまでの株価下落により、足元で株価の割安感が強まっています。割安・割高を判断する指標のひとつ株価収益率(PER)は、足元で12.2倍と過去平均(15.7倍)を大きく下回っており、株価の下支えになると考えられます。また、相対的に高い配当利回りも株価のサポート要因になると見られます。

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【今後の展開】企業収益拡大に沿った展開へ

■中国の景気は、景気対策の余地から大きな下振れは回避されそうです。また、年内に見込まれる米国の利上げは、物価上昇が緩やかとなる見込みから、国債利回りの上昇も緩やかなものにとどまりそうです。いずれもアジア・オセアニア株式市場への影響は限定的となりそうです。

■株価は、企業収益の拡大に沿った展開に戻ることが期待されます。

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 (2015年9月11日) 

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