「レジャー白書」、余暇市場は堅調(日本)

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余暇市場の動向や消費者の余暇に対する意識などは、公益財団法人日本生産性本部が毎年8月上旬に発刊する「レジャー白書」で把握することができます。発刊に先立って7月下旬に概要の発表があります。1977年に創刊され、今年で39号目となります。2015年版は、全国の15歳~79歳の男女3,325人の回答を基に1月時点の調査としてまとめられました。

【ポイント1】2014年の余暇市場は2年連続で増加

観光・行楽部門が伸びをけん引
■2014年の余暇市場は、前年比+0.6%の72兆9,230億円と2年連続で増加しました。市場部門別の伸びを見ると、「観光・行楽部門」が同+5.0%と全体の伸びをけん引しました。そのうち、国内旅行が大きく伸び、テーマパークなども堅調でした。また外国人旅行者の増加もあり、ホテルは2桁の伸びとなりました。

■そのほかの部門を見ると、「スポーツ部門」は、スポーツ用品やスポーツ観戦が伸び、同+0.7%となりました。「娯楽部門」は、競馬などの公営ギャンブルに明るさが戻ったものの、パチンコ・パチスロ、テレビゲーム、ゲームセンターの落ち込みに歯止めがかからず、同+0.1%にとどまりました。また、「趣味・創作部門」は、映画、音楽コンサートなどは伸びましたが、カメラ、音響機器製、DVD、書籍などが落ち込み、同▲1.8%と減少しました。全体を見ると、「外に出かけて楽しむレジャー」が比較的堅調でした。

【ポイント2】「国内観光旅行」が最大をキープ

「歩く」レジャーが人気
■余暇活動の状況を余暇種目別に見ると、「国内観光旅行」が推計参加人口で4年連続の1位とレジャーの主流です。これ以外では、5位に「ウィンドウショッピング」、6位に「複合ショッピングセンター、アウトレットモール」が入り、「ウォーキング」や「ピクニック、ハイキング、野外散歩」が順位を上げていることから、「レジャー白書」では、「歩く」レジャーが人気としています。

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【今後の展開】景気回復に伴い余暇市場はさらに拡大へ

■旅行需要は底堅い
観光庁が発表した主要旅行業者の旅行取扱額は、4月、5月ともに前年同月比プラスでした。円安などで海外旅行は減少しましたが、国内旅行がけん引しました。旅行需要に底堅さが見られます。

■賃金上昇でレジャー支出は増加へ
また、今後さらなる賃金上昇が見込まれ、レジャー支出の増加も期待されます。関連する消費やサービスなどの市場は引き続き好況が見込まれます。

(2015年8月20日)

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