世界の「投信マネー」 ~7月は先進国株式ファンドへの流入が一段と鮮明化~

世界の「投信マネー」 ~7月は先進国株式ファンドへの流入が一段と鮮明化~

【ポイント1】先進国株式ファンドへ流入

インドは14カ月連続の流入超

■EPFRグローバルによる世界の「投信マネー」で7月(第3週まで)の株式ファンドを見ると、8カ月連続で日本、欧州(除く英国)が流入超となりました。5月まで流出超であった英国が2カ月連続の流入超、米国も流入超に転じ、先進国株式ファンドへの流入が一段と鮮明化しました。
■新興国では、インドへの流入が続いています。

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【ポイント2】欧州(除く英国)債券へ再流入

インドは3カ月連続の流入超

■債券ファンドは、2カ月連続で流出超となった欧州(除く英国)が、ギリシャ問題の落ち着きから再び流入超に転じました。米国も流入超に転じました。
■新興国では、ASEANへの流入超が拡大しています。インドも基調として流入超の傾向が続いています。政治情勢が混迷するトルコは長期にわたり流出超が続いています。

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【今後の展開】株式は先進国中心の流入継続

■株式ファンドは、日欧米中心の流入が継続すると思われます。米国の利上げのタイミングを意識しつつ、欧米主導の景気回復と潤沢な流動性を背景に先進国株式に期待が集まっているようです。一方、新興国は流出超が続いています。唯一、流入超のインドもやや流入額が細ってきています。米国の利上げ開始を控え、慎重なスタンスが継続しそうです。
■債券ファンドでは、欧州(除く英国)と米国への流入が確認できますが、ASEANやインドへの流入が継続している点が注目されます。新興国の中でも相対的にファンダメンタルズが良く、金利水準が高いアジアを中心に流入継続が期待されます。

 (2015年8月7日) 

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