豪州準備銀行は金利操作を延長せず国債買入れも減額 景気堅調で金融緩和から徐々に脱却へ
豪州準備銀行は金利操作を延長せず国債買入れも減額
【ポイント1】政策金利は据え置き
金利操作を延長せず国債買入れも減額
■豪州準備銀行(RBA)は7月6日の金融政策決定会合で、翌日物金利と3年物国債利回りの目標を0.1%に維持しました。
■時間経過に伴って短期化している3年国債利回り目標の対象は、2024年4月償還国債のまま変更されませんでした。市場の一部では2024年11月償還国債に延長するとの見方もありました。また、国債買入れプログラムも継続はするものの、現行の週50億豪ドルから9月上旬以降は40億豪ドルに減額すると発表しています。RBAは金融緩和から徐々に脱却しています。
【ポイント2】インフレ率の加速は緩やか
2024年まで金利据え置き継続へ
■声明文では、「豪州の景気は以前の予想よりも強く、回復は今後も続くと予想している」と評価しています。また、「雇用者数はパンデミック前を上回った」と、労働市場の強さにも言及しています。
■一方、「実際のインフレ率が2~3%の目標範囲内に持続的に収まるまで翌日物金利を引き上げない」、「2024年までにこうした状況になるとは予想していない」と、政策金利据え置きを続ける方針を改めて示しています。
【今後の展開】金融緩和からの脱却姿勢が豪ドルの支えに
■RBAは貸出プログラムを予定通り6月末で終了させましたが、本日の一連の決定はそれに続くものとなります。堅調な景気を受けて金融緩和からの慎重な脱却を進めています。
■豪ドルはこのところ対米ドルで一進一退の展開が続いています。しかし、RBAによる金融緩和のさらなる縮小観測が生じれば、豪ドルが上昇する局面も想定されます。
(2021年7月7日)
印刷用PDFはこちら↓
関連マーケットレポート
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会