減速続く中国経済(2019年9月)米中閣僚級協議での歩み寄りに注目
減速続く中国経済(2019年9月)米中閣僚級協議での歩み寄りに注目
小売売上高も鈍化
■中国国家統計局は16日、主要経済指標を発表しました。8月の鉱工業生産は前年同月比+4.4%と市場予想の同+5.2%を下回り、7月(同+4.8%)から伸び率が更に縮小しました。携帯端末や産業用ロボットの生産量がマイナスになるなど、米中貿易摩擦の影響で製造業の不振が続いています。
■8月の小売売上高も前年同月比+7.5%と、市場予想の同+7.9%を下回り、7月(同+7.6%)から小幅に鈍化しました。自動車や宝飾品など高額品の販売がマイナスでした。
【ポイント2】固定資産投資も減速
■1~8月の固定資産投資は前年同期比+5.5%と、市場予想の同+5.7%を下回り、前月の1~7月(同+5.7%)から減速しました。
■固定資産投資の内訳をみると、インフラ投資は前月から伸びたものの、全体の減速に歯止めがかかっていません。約6割を占める民間投資が同+4.9%と、前月(同+5.4%)から伸びが更に鈍化しました。米中貿易摩擦の激化が引き続き民間企業の投資を抑制しているとみられます。
【今後の展開】米中閣僚級協議での歩み寄りに注目
■国家統計局は「国際環境の不確定要素は明らかに増加している。国内市場を強化し、経済の健全な発展を確保する必要がある」と強調しました。中国政府は、19年の成長率目標「6.0~6.5%」の達成に向けて景気対策を拡大し、景気失速を回避させるとみられます。
■こうしたなか、米国が対中制裁関税の税率引き上げの先送りを表明する一方、中国は米農産品の新規購入に動くなど両国は歩み寄りを見せています。10月に予定される米中閣僚級協議が注目されます。
(2019年9月17日)
印刷用PDFはこちら↓
減速続く中国経済(2019年9月)米中閣僚級協議での歩み寄りに注目
関連マーケットレポート
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会