インド株式市場は総選挙を受け上昇(2019年5月後半) 与党の圧勝を好感して最高値更新

インド株式市場は総選挙を受け上昇(2019年5月後半)与党の圧勝を好感して最高値更新

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【ポイント1】株式市場は最高値更新

総選挙での与党圧勝を好感

■5月のインド株式市場は、米中貿易摩擦の激化懸念から月前半に急落しましたが、注目された5年に一度の総選挙で与党勝利の見方が強まったことから急反発しました。20日には与党連合が過半数を獲得するとの出口調査を受けて、主要株価指数のSENSEXが過去最高値を更新しました。23日の開票では、予想を上回る与党圧勝の見通しが伝わると、SENSEX指数は取引時間中に、一時初めて40,000ポイントを超えました。その後利食いに押されたものの、月末にかけてジリ高となり、28日に引け値ベースの最高値を再び更新しました。5月のパフォーマンスをみると、モディ首相の選挙公約である大型インフラ投資への期待などから、インフラ関連銘柄や金融銘柄がSENSEX指数の上昇をけん引しました。

【ポイント2】海外投資家の買い越し続く

■海外投資家のインド株への投資動向をみると、総選挙の前後で大幅な買い越しとなっています。2月のパキスタンとの紛争で、モディ首相が強気の姿勢をアピールして与党の支持率が上昇したことを受けて、海外投資家の姿勢が買いに転換して以降、買い越し基調が継続しています。総選挙で与党が圧勝したため、2期目のモディ政権への期待から、今後も海外投資家の買い越しは続きそうです。

【今後の展開】経済政策期待から株式市場は堅調

■モディ首相は、2期目の選挙公約で160兆円相当のインフラ投資を掲げており、大規模な経済政策への期待などから株式市場は今後も堅調な推移が見込まれます。モディ政権の継続が決まったことで、株式市場には買い安心感が広がり、海外投資家の資金流入が継続するとみられ、好地合いが続きそうです。

(2019年5月30日)

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