FM 今週のポイント(4月18日)
☆熊本地震でお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の皆さまにお悔やみを申し上げます。また、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
*やっと出遅れの修正が入ったようです(円の買われ過ぎ、日経平均株価の売られ過ぎからの脱却)。日経平均株価は12 日から3日間で1150 円上昇しました(週末は63 円の下落)。2月12 日に底値をつけて反転に向かう過程でNY株に対して大きく劣後していましたが(経験則からNYダウ×ドル円相場×0.009 が日経平均株価⇒直近まで現実の株価は推定値と比較して10%近く下回っていた)、円高が一服したことから大きな水準訂正が始まったようです(107 円から109 円台へ約2円の円安⇒世界的なリスクオンによる)。週末のNYダウ17897.46 ドル×ドル円相場108.71 円×0.009 は17510 円です⇒この水準までショートカバーを中心に買い上げたとしても不思議ではありません。
*問題は、日経平均株価が18000 円を超えて行くようなシナリオが描けないことです。ドル円相場が昨年の水準である120 円レベルに戻らない限り、期初のネガティブガイダンスにマーケットのセンチメントは引きずられることになります。また現状で期待されている政策(日銀の追加緩和+真水5兆円程度の補正+消費増税の延期)は、すでにマーケットの前提になっている可能性が高く、実現したとしてもポジティブサプライズ効果が少ないものと考えられます(実現しなかったり、規模が小さかったり、発動が遅い場合は失望&催促相場も想定される)。7月の参議院選挙(衆参ダブルの可能性も高い)も様子見の理由(上昇エネルギーを減退させる)にされそうです(アベノミクスに失望した有権者が多いと思われ、自民・公明が大勝するとは予想し難い)⇒4月24 日の衆議院北海道5区の補欠選挙が注目されます。伊勢志摩サミットまでは世界的な協調体制が強固でリスクオンが継続すると思われますが、6月以降、時間的に考えてリスクオフへの転換が意識され、外国人投資家の売り加速が再燃することが懸念されます。当面はショートカバー以外の上昇エネルギーは乏しいと考えられ、高値圏での楽観的なエントリーはリスクが大きいと思われます。
*週末の米国市場ではドル円相場が再び108 円台半ばまで円高に振れています。主要産油国が17日にカタールの首都ドーハで開く会合にイランが出席しないと伝わったことが嫌気され、WTI 先物が40 ドル前半まで下落したこと、鉱工業生産、消費者信頼感指数等の景気指標が下振れたことが背景です。G20 で米国のルー財務長官が日本の円安誘導を牽制したことも一因です。円高を嫌気してCME 日経平均先物価格は16605 円で引けています⇒週末の日経平均株価終値と比較して240 円低い水準です。熊本地震の影響等も懸念され週初の主力株は軟調な展開が予想されます。日経平均株価が16500 円を挟んだレンジ相場となれば東証マザーズ等の新興市場株が過熱感を伴いながら一段と盛り上がりを見せるかもしれません。投資銘柄の厳選と機動的なオペレーションがパフォーマンス向上のポイントです。
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