プラッツ <7183> 18 年 6 月期は販売台数増による堅調な増収・営業増益の展開を予想する

2017/10/13

「低価格」と「高品質・高機能」両立でシェアを拡大してきた介護用電動ベッドメーカー
18 年 6 月期は販売台数増による堅調な増収・営業増益の展開を予想する

業種:その他製品
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・プラッツ(以下、同社)は、介護用電動ベッドメーカーである。低価格と高 品質・高機能を両立させた製品を投入することを特徴とし、在宅利用の 介護用電動ベッドのレンタル市場を中心にシェアを拡大してきた。

◆ 17 年 6 月期決算
・17/6 期決算は、売上高が 5,071 百万円(前期比 19.6%増)、営業利益が 203 百万円(同 744.6%増)、経常利益が 428 百万円(前期は 20 百万円 の赤字)となった。前半は介護保険制度見直し議論の影響を受けたもの の、後半は挽回し、期初の会社計画には届かなかったものの、営業利益 の大幅増益、経常利益の黒字回復となった。

◆ 18 年 6 月期業績予想
・18/6 期業績について、同社は売上高 5,800 百万円(前期比 14.4%増)、 営業利益225百万円(同10.6%増)、経常利益335百万円(同21.9%減) を予想している。営業増益の一方で経常減益とするのは、17/6 期に発生 したほどの為替差益を 18/6 期には見込んでいないためである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/6 期の業績予想につ いて、売上高は 5,820 百万円(前期比 14.8%増)へ上方修正し、営業利 益は 224 百万円(同 10.5%増)、経常利益は 341 百万円(同 20.4%減) へ下方修正した。販売台数の増加による増収の一方、想定為替レートの 変更による売上原価の増加をはじめとした費用増を織り込んだ。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、19/6期以降、年10~11%台の増収が続き、20/6期に売 上高営業利益率が 6.9%まで上昇すると予想している。高齢者施設市場 向けと海外市場向けの伸びの持続性に注目する。
・定期的に行われる介護保険制度見直しに伴う議論の動向と為替の変動 には引き続き注意を払っておきたい。
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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。