PR TIMES<3922> サービス利用顧客数増で 18 年 2 月期も大幅増益へ

2017/05/16

プレスリリースの新しいカタチを模索するプレスリリース配信サービス企業
サービス利用顧客数増で 18 年 2 月期も大幅増益へ

業種:情報・通信業
アナリスト:難波 剛

◆ 企業、生活者、メディアを結ぶプラットフォーム事業が柱
・PR TIMES(以下、同社)は、プレスリリース配信代行を展開する PR サ ポート企業である。企業、メディア、生活者の三者をニュースでつな ぐプラットフォーム事業を営んでいる。

◆ 17 年 2 月期実績、18 年 2 月期予想
・同社の 17/2 期の連結業績は、売上高 1,355 百万円(前期比 25.5%増)、 営業利益 250 百万円(同 39.3%増)となり、過去最高益を更新した。また 18/2期業績について、売上高1,690百万円(同24.7%増)、営業利益350 百万円(同 39.5%増)と発表した。
・証券リサーチセンターでは、18/2 期末の同社サービスの利用企業数を、 17/2 期末比 5,708 社増の 22,226 社と予想する。中小企業まで対象顧客 を広げる方針であるため、1 社当たりの単価は緩やかに下落すると予想 されるが、利用企業の増加で補うと考え、18/2 期の売上高を 1,703 百万 円(前期比25.7%増)、営業利益を361百万円(同43.7%増)と予想した。
・19/2期、20/2期については、現在の利用企業数の拡大ペースが続くとい う前提で、増収率は 23.0%、22.9%を見込む。増員、積極的な広告宣伝 の投入は続くものの、営業増益率は、それぞれ 31.6%、28.9%を予想す る。

◆ 中期経営計画
・同社は、21/2期に営業利益10億円を目標とする中期経営計画を昨年発 表している。リリース配信代行サービスである「PR TIMES」の利用価値の 充実、顧客基盤拡大、サービスライン拡充という 3 つの方針を軸に業績 拡大を見込むものの、詳細についての開示は十分ではないため、今後 の発表が期待たれる。

◆ 投資に際しての留意点
・親会社の方針が同社の少数株主の利益と相反する可能性がある。また、 主要株主の売り出しリスク等にも留意が必要である。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。