三機サービス<6044> 大口案件の寄与によりトータルメンテナンス事業の成長が加速

2017/03/01

大型空調機器の保守と外食・小売店舗や施設のトータルメンテナンスを手掛ける
大口案件の寄与によりトータルメンテナンス事業の成長が加速

業種:サービス業
アナリスト:大間知 淳

◆大型空調機器の保守と外食・小売店舗等の一括保守を兼営
・三機サービス(以下、同社)は、パナソニックグループ製の大型空調機器の保守(空調メンテナンス事業)と、外食・小売店舗や各種施設等で使用される、空調、厨房、給排水、電気などの各種設備の一括保守(トータルメンテナンス事業)を兼営する独立系のサービス企業である。

◆17年5月期上期決算は34%増収、51%営業増益
・17/5期第2四半期累計期間(以下、上期)の決算は、前年同期比34.4%増収、51.1%営業増益であった。工事売上が急増した空調メンテナンス事業が伸長したことに加え、大口案件が寄与したトータルメンテナンス事業が急成長したため、会社計画を大幅に上回る好決算となった。

◆17年5月期の会社計画は18%増収20%営業増益を維持
・17/5期について、17.9%増収19.8%営業増益としている計画を、同社は据え置いた。両セグメントの予想についても修正はない。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、新規の大口顧客の貢献が大きいトータルメンテナンス事業を中心に17/5期の業績予想を見直し、売上高は7,875百万円→9,009百万円(前期比36.1%増)に、営業利益は476百万円→625百万円(同58.6%増)に増額修正した。

◆ 大口顧客の寄与によりトータルメンテナンス事業の成長が続く
・当センターは、17/5期において、トータルメンテナンス事業の営業利益が初めて空調メンテナンス事業を上回ると予想した。トータルメンテナンス事業は先行投資が必要となる半面、スケールメリットが期待できるビジネスである。今回の大口顧客の獲得により一定の事業規模に達したと見られることから、トータルメンテナンス事業において、売上の拡大による収益性の改善は今後も続くと予想している。

 

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。