レアジョブ<6096 > 17 年 3 月期は企業及び学校向けの取引拡大により増収増益を見込む

2017/01/24

Skype(スカイプ)を活用し、フィリピン人講師による英会話レッスンを提供
17 年 3 月期は企業及び学校向けの取引拡大により増収増益を見込む

業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫

◆ オンライン英会話サービスを展開
・レアジョブ(以下、同社)は、オンライン英会話サービスを展開している。 無料通信動画ソフト「Skype(スカイプ)」を活用し、フィリピン人講師によ るマンツーマンの英会話レッスンを提供するところに特徴がある。 ・コストパフォーマンスや利便性の高さなどにより、個人ユーザーを中心 に会員基盤を拡大し、高い成長性を実現してきた。また、最近では、他 社との提携等により、企業及び学校向けの取引拡大に注力している。

◆ 17 年 3 月期上期は増収増益となり黒字転換を実現
・17/3 期第 2 四半期累計決算は、売上高 1,244 百万円(前期同期比 6.4%増)、営業利益 51 百万円(前年同期は 69 百万円の損失)と増収 増益となった。
・企業及び学校向けの拡大が増収に寄与した。利益面でも、戦略的投 資により営業損失となった前年同期からの黒字転換を果たした。

◆ 17 年 3 月期は法人取引の拡大により増収増益を見込む
・17/3 期業績予想について同社は、期初予想を据え置き、売上高 2,700 百円(前期比 14.2 %増)、営業利益 100 百万円(同 481.6%増)と増収 増益を見込んでいる。増益率は高いものの、利益の水準としては、積 極投資の継続を想定した水準となっている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、一般個人向けの伸び にやや鈍化傾向がみられるものの、企業及び学校向けの拡大により同 社業績予想の達成は可能であると判断している。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、中期業績予想も据え置き、19/3 期までの成長率とし て、売上高は年率 14.5%、営業利益は同 160.3%と見込んでいる。
・語学ビジネス市場は規模が大きく、学校現場での英会話教育ニーズの 拡大も予想されており、同社の成長余地は大きいものと判断している。 特に、企業及び学校向けの拡大による成長モデルへの転換が順調に 進んでいることから、17/3 期の増収率予想(14.2%)と同水準の成長を 維持することは可能であろう。利益面でも、先行投資が継続される可能 性があるものの、増収に伴って利益率も改善するものと見込んでいる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。